カンヌ開幕式、R・デ・ニーロがトランプの映画関税を批判

第78回カンヌ国際映画祭が13日に開幕し、オープニングセレモニーが行われた。

審査委員長を務めるジュリエット・ビノシュは、世界の混乱と分断に触れつつ、「優しさと信頼を育み、恐れと利己心を手放すこと」を呼びかけ、「芸術は私たちの人生と夢の強力な証言者です」と語った。また、4月にガザで命を落とした25歳のフォトジャーナリスト、ファティマ・ハッスーナへの追悼も行われた。彼女が出演した映画『Put Your Soul On Your Hand And Walk』は、今年のカンヌで上映される。

ハイライトの一つは、ロバート・デ・ニーロへの名誉パルム・ドールの授与だった。俳優レオナルド・ディカプリオがその功績を称え、壇上に招いた。
デ・ニーロはその後、トランプ大統領が10日前に米国外で制作された映画に100%の関税を課す計画だと突然発表したことについて言及した。
「創造性に値段をつけることはできない」とデ・ニーロは言った。「だが、どうやら関税をかけることはできるようだ。もちろん、これは許されない。こうした攻撃はすべて容認できない。これはアメリカだけの問題ではなく、世界的な問題だ。映画と同じように、ただ傍観しているわけにはいかない。行動を起こさなければならない。今すぐ行動を起こさなければならない」

今年のカンヌは、単なる映画の祭典を超えて、世界に向けた強い社会的メッセージの場となっている。最後に、クエンティン・タランティーノが登場し、力強く宣言した。

「第78回カンヌ映画祭の開幕を、ここに宣言する!」

 

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参照:The Guardian公式ページ