ミート・ザ・フューチャー〜培養肉で変わる未来の食卓～

英語原題の『MEAT THE FUTURE』の Meet は(出会う)ではなく肉の Meat 。

本作は、フード・テックの最前線をいく、クリーン・ミート、ピュア・ミートと称される培養肉のスタートアップ企業「アップサイド・フーズ(旧メンフィス・ミート)」の CEO 兼共同設立者のウマ・ヴァレティ博士が培養肉の開発に挑戦する姿を 2016 年から 2019 年まで追い続けたドキュメンタリー。

2050 年までに世界の肉の消費量が 2 倍になると予測され、既に畜産に使われている土地は世界の陸地の半分近くを占め、畜産由来の温室効果ガスは車から排出されるものより多いと言われている。

このような現実を克服するために、現在世界中から注目されているのが「培養肉」。ビル・ゲイツやリチャード・ブランソン、食品大手のカーギルやタイソン、ソフトバンク・グループなどは「培養肉」が食品として市場に出回ることを確信しアップサイド・フーズに投資している。

「世界中の人がベジタリアンやヴィーガンになるわけではありません。ですから、従来の肉を作る方法に対する解決策が必要なのです。培養肉は持続可能な社会を目指すテクノロジーによる一つの解決策のように思えます」