フランスの文豪、モーパッサンの不朽の名作の映画化。
『シャンボンの背中』やカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを争った『ティエリー・トグルドーの憂鬱』を手掛けたフランス出身のステファヌ・ブリゼ監督作品。
2016年ヴェネツィア映画祭国際批評家連盟賞受賞、2016年ルイ・デリュック賞受賞作品。この上なく美しく、繊細に、人生の四季を描く世界文学の傑作が、新たな映像表現でいまこの現代によみがえる。
恋愛、結婚、出産、子育て、親を看取ること——。置かれる立場や状況は違えど、“女の本質”はそう変わらない。こと世間知らずなお嬢様ジャンヌは、諸所のつまづきを真正直に、まともにかぶってしまう。だから濃いドラマが生まれる。濃いから面白く、目が離せない。一方、ジャンヌの夫ジュリアンをはじめ他の登場人物も、この現代でもたやすく見出せるほど、滑稽なくらいにリアルで人間臭い。また、現代社会をも賑わせる“不倫”についても、どれほど多くの人が“道ならぬ恋”に陥るか、その代償の大きさも含め、古典という言葉のイメージを覆す過激な展開をみせ、観る者の度肝を抜く。古典文学の格調高さと普遍性に、予想を超えた劇的な展開が差し込まれる。それが、『女の一生』の魅力の一つでもあろう。

修道院の寄宿学校から家に戻った男爵家の一人娘ジャンヌは、清純な17歳の乙女。親の勧める子爵ジュリアンと結婚し、希望に胸踊らせ人生を歩みだしたかに見えたジャンヌだったが、やがて信じがたい夫の不貞を知る。それを機に、ジャンヌの人生に対する夢は、次々と打ち砕かれていく。

© TS Productions - Affiche Nuitechine

制作国 フランス
制作年 2016年
上映時間 1h59
提供者 simple+
公式サイト
配信期間 2025-10-31まで配信