『グリーンバレット』孤高の殺し屋国岡×ミスマガジン2021の6名で贈る異色のエンターテインメント

『グリーンバレット』孤高の殺し屋国岡×ミスマガジン2021の6名で贈る異色のエンターテインメント

2022-08-24 18:45:00

2021年、殺し屋の日常を描き、邦画界をざわつかせたモキュメンタリー映画『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』。監督は、『ベイビーわるきゅーれ』が異例のロングランヒットとなり、その才能を知らしめた新鋭・阪元裕吾。そんな阪元が『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』の続編として取り組み、「孤高の殺し屋国岡×ミスマガジン2021の6人」という未だかつてない要素を詰め込んだプロジェクトが『グリーンバレット』である。

出演は、本格的なアクションが魅力であり阪元作品との親和性の高い伊能昌幸、殺し屋見習い6人を、2021年のミスマガジン受賞者の和泉芳怜、山岡雅弥、天野きき、辻󠄀優衣、大島璃乃、内藤花恋が演じる。さらに、そんな異色の組み合わせの脇を個性派ベテラン俳優の板尾創路が固めるというソワソワするような布陣となっている。

前作と同様に阪元監督が国岡の活動に密着するというフェイクドキュメンタリーの構成を取りながらも、ミスマガジン2021の面々が加わることで作品の瑞々しさやユルさが増し、アクションのレベルも高まったことで見事に一段階上の作品へと仕上がっている。

個性の強すぎるキャラクターに、あまりにもゆるい会話。『グリーンバレット』は、思わずクスっと笑ってしまったり、心の中でツッコミを入れたりしたくなるような作品となっている。だが実はその一方で、具体的な映画のタイトルが出てきたり、洋画の要素を取り入れていたり、制作陣の映画愛が伝わってくるような作品でもある。この夏、気軽に観れるエンタメ作品を求めている人にピッタリの作品ではないだろうか。

 

ストーリー

プロの殺し屋を目指す山田ふみか(和泉芳怜)、今井美香(山岡雅弥) 、神里はるか(天野きき) 、東雲唯(辻優衣)、鹿目梨紗(大島璃乃)、沖田響(内藤花恋)の6人は、京都最強の殺し屋・国岡(伊能昌幸)がインストラクターを務める訓練合宿に参加することに。だが個性炸裂する女子6人は早くも破綻をきたし、国岡でも全くコントロールができない。ストレスがピークに達した時、ある事故が暴発。それは‘フォックスハンター’という凶暴かつ最悪な殺し屋集団を合宿所へ向かわせる結果に。果たして国岡は、新人女子6人と共に生き残ることができるのか!?

 

制作陣コメント(監督:阪元裕吾、プロデューサー:所隼汰)

――前作『最強殺し屋伝説国岡』が作られるまでの経緯

阪元:『ファミリー☆ウォーズ』という作品があって、そこに伊能昌幸が遊びにきて、本当は出るはずじゃなかったんですが出てもらって芝居が面白かったので、最後のオチの担当にまでなりました。台本にはなくても、自分で色々やってもらって面白い俳優だなという印象を持ちました。それで確かその「ファミリー☆ウォーズ」の舞台挨拶の帰り道に殺し屋の(フェイク)ドキュメンタリーって今まであんまりないよな、という話になりPOVだったらそんなにお金もかからずできそうだという話をしたのがきっかけです。殺し屋が街をふらふら歩く緩い感じなんですが、アクションはガチでやる、そんな今までにない映画をやりたかったです。

――前作との違い

阪元:国岡もベビわるもアクションと日常を分けていこうと意識していたんですが、それは今回は無理だろうなと思ってました。ベビわるの場合は伊澤さんがアクションするだけで見てられるんですが、それを今回同じレベルで求めていくのは無理なので。だからとにかくキャラクターたちが成長していく様を捉えていこうと思いました。アクションだけでなくキャラクターが爆発するところにアクションを持ってくるという形にしました。そこは、自分の今までの映画の作りとは違う作り方をしたんで、挑戦でしたね。

主演の6人女子、伊能くんの他に板尾さん、松本くん、大坂くんもいて物量的にも多くて大変でしたが、クライマックスを盛り上げる演出、物語で持っていく、ということをひたすら考えてました。あと、青春映画にしたかったんで、最後の打ち上げのシーンとかも意識しました。殺して打ち上げ(笑)。エクスペンダブルズもバトルシップもみんなちゃんと打ち上げするじゃないですか。

――これからの国岡、阪元ユニバースの世界

阪元:構想では、北陸編があって後、他に3つくらいあるんですが、例えば、鹿目の兄貴が出てくる話があります。ロードムービー的な。(中略)最後は、国岡の全キャラクターとベビわるのキャラクターが全員アッセンブルさせたいですね。

所:最強殺し屋伝説国岡って、最初から最強じゃなくて、<国岡が最強になり伝説になっていく話>なので、そこでいろいろな物語が編み出せますね。

 

阪元裕吾監督

1996年1月18日生まれ、京都府出身。国内外の映画祭で賞を受賞、日本映画界の新星として今最も注目されている。20歳で発表した殺人を趣味にするカップルを描いた『ベー。』にはじまり、サイコ殺人鬼と凶暴兄弟の対決を描いたウルトラバイオレンス映画『ハングマンズ・ノット』、パン屋を舞台にした短編ブラックコメディ『ぱん。』(辻凪子と共同監督)等 大学在学中から圧倒的な暴力描写で自主映画界を席巻。商業デビュー作となった『ファミリー☆ウォーズ』は実際に起こった事件からインスパイアされたオリジナル・バイオレンス作品。近年は、バイオレンス路線からフェイクドキュメンタリータッチでフリーの殺し屋たちの生き方を描いた『最強殺し屋伝説国岡』や、女子二人の殺し屋が共同生活をしながら、ゆるい日常と圧倒的なアクションの緩急にリピーターが続出した『ベイビーわるきゅーれ』など、独自の世界観を拡張し続けている。

 

 

予告編

 

公式サイト

8⽉26⽇(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク京都ほか全国順次公開

監督・脚本:阪元裕吾 
アクション監督:坂口茉琴 
プロデューサー:所隼汰
撮影・照明:今宮健太、関将史 録音:五十嵐猛吏
スタイリスト:入山浩章 メイク:赤井瑞希 美術・装飾:岩崎未来
ガンエフェクト:遊佐和寿 CG:松野友喜人 スチール:須藤未悠
制作プロデューサー:後藤剛 演出補:工藤渉 制作:新関収一
主題歌『エンドロール』/挿入歌『コマンドバトル!』:東京初期衝動(チェリーヴァージン・レコード)
出演:和泉芳怜、山岡雅弥、天野きき、辻󠄀優衣、大島璃乃、内藤花恋、伊能昌幸、松本卓也、大坂健太、沢口愛華(特別出演)、碕理人、中村龍介、板尾創路

2022年/日本/106分/ビスタ(一部シネマスコープ)/5.1ch

制作プロダクション:シャイカー 協力:講談社ミスマガジン事務局
宣伝:ウフル、ブラウニー 製作・著作:キングレコード 配給:ラビットハウス

©2022『グリーンバレット』製作委員会