『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』Z級ラブコメ⁈ 「最低だ」と笑い飛ばしていく楽しさ
2月15日(日)アップリンク京都にて舞台挨拶開催決定!
『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』の公開を記念して舞台挨拶を開催いたします!
【日時】
2月15日(日) 9:50の回(上映後)
【登壇者】
宇賀那健一(本作監督)、三原羽衣(主演)

Z級映画(ぜっきゅうえいが)という言葉を知っているだろうか。ネットで調べてみると、B級映画をさらに下回る、超低予算で制作された映画であるとか、意図的なクオリティの低さが癖になる「最低映画」だなんて書かれていたりする。Z級映画の代表作を調べてみると、ヒットするのは大抵パニックやホラーといったジャンルの映画だ。本作はそんなZ級映画を作る監督と女優の恋を描くラブコメである。
人気俳優として休む暇もなく働くシイナは、仕事に忙殺されて俳優をすることの意義を見失っている。冒頭、出演した映画のインタビューにやる気なく答える彼女は覇気もなく唾を垂れ流す。まるでZ級映画に登場するゾンビそのものだ。しかし彼女の生きづらさには既視感がある。忙しさと人生の退屈さに生きる意味を見出せず、ゾンビのように生きている人々は現実にも溢れている。「ああ、彼女は私だ」そう思う人もいるだろう。そんな彼女が出会うのが、Z級映画監督のジャックだ。
ジャックもシイナと同じように仕事に忙殺されているが、彼は映画への熱意を決して失ってはおらず、その笑顔は生の活力に溢れている。映画への愛が彼を笑わせているのだ。彼が撮る映画はあまりにも酷い。「本当にこれで大丈夫なのか」と呆れてしまいそうになる観客の気持ちをシイナが代弁してくれる。それでもカットをかける度にあまりにも嬉しそうな彼に、シイナも私たちも勇気づけられ、そして「楽しんで生きる」とはどういうことかを考えさせられるのだ。この映画に映る喜びは、Z級映画にありがちなウィルス感染のように私たちに伝染し、そして笑わせてくれる。
ジャックの部屋には『Night of the Living Dead』や『鉄男』など、数多くの映画ポスターが飾ってある。そんなジャックに、同じくこれまで数々のホラー作品を世に放ってきた宇賀那憲一監督を重ねてしまうわけだが、宇賀那監督もこんな風にワンシーン毎に喜びを全開にして撮影しているのかと、はにかんでしまう。宇賀那監督作品を次々に観たくなるような魅力が本作には目白押しだ。
また、本作は全編ニューヨークで撮影が行われている。タイトルにもある通り、舞台はブルックリン。ブルックリンという街は、元々は工場や倉庫が多く、廃れて犯罪の多い場所だった。しかし廃倉庫をリノベーションして音楽やアートを取り入れて新しく生まれ変わったのが今のブルックリンなのだ。ブルックリンの街の変容と、シイナが生まれ変わっていく様を重ねてみると楽しい。
そしてあなたも、ゾンビのような足取りでこの映画に辿り着きさえすれば、Z級ラブコメのもたらす笑顔で現実に戻ることができるに違いない。帰り道には「最低だ」と笑い飛ばしてみてもいい。とにかくあなたを笑顔にしてくれる映画がここにある。
(編集部:F)
イントロダクション
トロント国際映画祭、シッチェス映画祭で上映された『ザ・ゲスイドウズ』をはじめ、『みーんな、宇宙人。』がロッテルダム国際映画祭に出品、『悪魔がはらわたでいけにえで私』でファンタスティック映画祭をはじめとした世界中の映画祭で強烈な暴走ホラー活劇を魅せ、トリノ映画祭やモントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭など世界20ヵ国85以上の映画祭に入選し、11のグランプリを受賞した『異物』シリーズなど、オリジナリティ溢れる愛と狂気に満ちたファンタジー作品で世界を魅了し続ける宇賀那健一監督。そんな宇賀那監督が新たに世に送り出すのは……なんとラブコメ作品『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』。 全編《ニューヨークロケ》で繰り広げられるロマンティックコメディ映画とは!?
主演のシイナ役を務めるのは、第7回日本制服アワードグランプリを受賞し、ABEMA TV 「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」に出演しブレイクを果たし昨今映画やドラマで“最旬女優”の1人として注目をあつめる三原羽衣。三原は本作で北米最大級のジャンル映画祭、ファンタジア国際映画祭最優秀演技賞を受賞した。シイナに翻弄されるボーイフレンドのレン役には8th single「BREMEN」が自身初のオリコン1位を獲得し、今年結成5周年を迎えた今話題のボーイズグループOWVで活躍中の中川勝就。売れないB級映画監督として偶然シイナと出会うジャック役にはオーディションにて大抜擢されたニューヨークの俳優エステヴァン・ムニョス。特別出演として、ジャックが働く映画制作会社の社長ラスティ役には『デッド・ドント・ダイ』にも出演したアメリカの人気俳優でもありニューヨークを拠点に映画制作、監督やプロデューサーとしても活躍しているラリー・フェセンデン。また、特別出演として『悪魔の毒々モンスター』の監督であり、"Z級映画"という言葉でも有名なトロマ・エンターテイメントの社長でもあるカルト映画の神様、ロイド・カウフマンも、『悪魔がはらわたでいけにえで私』、『ザ・ゲスイドウズ』に引き続き出演。個性的で魅力的な顔ぶれが勢ぞろい!
ストーリー
ヤケになって仕事も事務所も放り出して、気晴らしにボーイフレンドのレンと訪れたのはニューヨーク。ニューヨークでもシイナのわがままに振り回されるレン。そんなシイナにうんざりしたレンは大喧嘩の後、スーツケースごとシイナを置き去りにしてしまう。英語も話せない、ここがどこかもわからない、絶望し1人バーで泥酔したシイナの前に現れたのは、ニューヨークの小さな映画制作プロダクションで働く売れないZ監督のジャック。新作映画を撮影中のジャックは主演女優に撮影前日にドタキャンされてしまいピンチに陥っていた。そんなジャックは、泥酔してゲロまみれのシイナを見てある事を思いつく・・・。

監督プロフィール
1984年4月20日生まれ、東京都出身。青山学院大学経営学部経営学科卒業。2016年ガングロギャルを題材にした『黒い暴動♥』で長編映画デビュー。その後音楽が禁止された世界で音楽と出会っていく若者を描いた『サラバ静寂』、30歳を超えた童貞が魔法使いに変身する『魔法少年☆ワイルドバージン』、東京で生きる女性たちを描いた『転がるビー玉』など様々なジャンルの作品を発表し、2020年に監督した『異物』シリーズが20ヶ国85以上の映画祭に入選し、11 のグランプリを受賞。その後2023年8月ロマンスホラーコメディ『Love Will Tear Us Apart』が世界三大ファンタスティック映画祭の一つであるブリュッセル国際ファンタスティック映画祭にてワールドプレミア上映された。2024年2月に公開された『悪魔がはらわたでいけにえで私』はファンタスティックフェスにてワールドプレミア上映され、トリノ映画祭での特別賞を受賞をはじめとした世界各国のホラー・ファンタジー映画祭で上映された。2024年6月には日本を代表するカルチャー誌「ナイロンジャパン」の創刊20周年記念映画『みーんな、宇宙人。』が全国45館で上映され、ロッテルダム国際映画祭での上映やモントリオール映画祭では特別賞を受賞。新作映画『ザゲスイドウズ』はトロント国際映画祭ミッドナイトマッドネス部門で世界初上映され、その後世界各国の映画祭を熱狂の渦に巻き込んだ。ロンドン国際ファンタスティック映画祭で最優秀長編映画賞、モントリオール映画祭では観客賞を受賞。非常に多作で幻想的なパンクスタイルは世界中の映画祭で評判を得て特集上映も上映されている。







『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』
(2025年/日本/86分/16:9/カラー/DCP/G)
監督・脚本:宇賀那健一
出演:三原羽衣、エステヴァン・ムニョス、中川勝就(OWV)、ロイド・カウフマン、ラリー・フェセンデンほか
主題歌:May J.「Darling you」
配給・宣伝:エクストリーム
©『ブルックリンで Z級監督と恋に落ちた私』製作委員会