『禍禍女』笑いと恐怖、予測不能のホラーアトラクション

『禍禍女』笑いと恐怖、予測不能のホラーアトラクション

2026-02-06 21:46:00

お笑い界で圧倒的な存在感を誇り、多彩な表現力で観客を魅了してきたゆりやんレトリィバァが、ついに映画監督としての挑戦を果たした。2021年、テレビ番組で「次に挑戦したいことは映画監督」と語る姿に心を動かされた本作のプロデューサー・高橋大典がコンタクトを取り、企画がスタート。2024年にはカンヌ国際映画祭開催期間中にカンヌで映画監督デビューを発表し、世界中の注目を集めた。

撮影前の約1年間、高橋はゆりやんと頻繁に会い、恋愛話や恐怖体験など、彼女の実体験にひたすら耳を傾けた。その中から自然とホラーとして立ち上がるエピソードが集まり、脚本家・内藤瑛亮の手によって映画『禍禍女』として結実した。

中学時代、いとこと夜通しホラー映画を観た際の「大人になったような高揚感」や、アトラクションに乗っているかのような体験が、初監督作にホラーを選んだ大きな理由となっている。本作にはそうした直感的演出が随所に散りばめられ、特に印象的なミュージカルシーンや早苗の儀式はその象徴だ。ミュージカル後に象徴的な表現を入れようと悩む中、「監督、ここはどうしますか?」と問われ、とっさに「ここですぐ意見を出さないとビジョンのない人だと思われる」と感じ、口から出まかせで「大きな口肛門みたいなものに出入りしましょう!」と答えたところ、その場の全員が納得し、そのまま採用されたという。結果的に、このシーンはゆりやん自身が最も気に入る場面のひとつとなった。

主演の南沙良は、自身が演じる早苗の狂気について「狂気はどこまで表現すべきかは本当に難しかった。早苗の狂気にはちゃんと理由がある。だから『ただ怖い子』だけにはしたくなくて、この子はこうやってしか人を愛せないんだなという不器用さを見せたかった」と語る。このコメントが示す通り、早苗の狂気には理由があり、ただの恐怖ではなく、愛と不器用さが絡み合った生々しい感情の波を体感させる。さらに物語を混沌へと導く存在が、謎の霊媒師を演じる斎藤工だ。本作で異彩を放つ彼の霊媒シーンは、リハーサル時からアドリブ満載で演じられ、現場は常に予測不能な空気に包まれていたという。実はゆりやん監督自身、かつて斎藤工が大好きで、まさに“禍禍”な心が芽生えていたことから、自ら直談判して出演を勝ち取ったそうだ。

一方、撮影現場でゆりやん監督が最も大切にしていたのは、みんなが気持ちよく働ける空気作りだったという。「映画は一人で作れないし、役者もスタッフも全員の気持ちが揃っていないと温度が立ち上がらない」と考え、毎朝「興行収入5000億!」の掛け声で現場の温度を揃えるゆりやん式朝礼を実施。監督が「マガマガ」と言えばスタッフ全員が「オンナー!」と返し、皆で「大ヒットするぞ!アカデミー賞とるぞ!興行収入5000億ー!よろしくおねがいしまーす!」と繰り返す──そんな熱気あふれる現場が、『禍禍女』の唯一無二の映像体験を生み出している。

こうして生まれた『禍禍女』は、ゆりやんの内側に渦巻く感情や衝動を、恐怖と笑い、愛と狂気が交錯する映像体験として解き放つ作品に仕上がった。観終わった後、「ここでこうなるの!?」と混乱すること必至の、ちょっと収まりきらない混沌こそ、本作ならではだ。そのカオスは、笑いと恐怖が入り混じり、次に何が起こるかわからない予測不能な体験を生むだろう。

(小出)

イントロダクション

これまで、芸人、俳優、ラッパー、声優、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍してきたゆりやんレトリィバァ。
2021年、あるTV番組で次に挑戦したいこととして「映画監督」と発言したゆりやんを観た本作のプロデューサーがコンタクトを取り始動した本企画。2024年のカンヌ国際映画祭の開催期間中に、カンヌの地で映画監督デビューが発表され、話題になった。
プロデューサーは、撮影までの約1年間、ゆりやんと頻繁に会って恋バナを聞き続けたという。そんなゆりやんの今までの恋愛の全てが詰め込まれた(!?)初監督映画『禍禍女』がついに爆誕!
昨年夏に撮影され、今年夏に完成を迎えた『禍禍女』の快進撃は目まぐるしく、これまでに、世界各国22の国際映画祭に正式出品・ノミネートされ、第45回ハワイ国際映画祭では「ハレクラニ・ヴァンガード・アワード」を受賞。カナダの第54回モントリオール・ニュー・シネマ国際映画祭ではTempsØ部門の観客賞を受賞し、さらにイタリアで行われた第8回モンスターズ・ファンタステック映画祭では国際⻑編映画コンペティション部門で「最優秀作品賞」を受賞。更に、台湾・第62回台北金馬国際映画祭にて、同映画祭では日本人映画監督として史上初の快挙となる、「NETPAC賞」を受賞するなど、2月6日(金)の日本での公開を前に海外映画祭“4冠達成”という異例の快挙をなしとげ、すでに世界から大きな注目を集めている。
世界を驚かせたゆりやんレトリィバァ初監督作「禍禍女」の全貌がいよいよ明らかになる──。

 

ストーリー

“ヤバい映画できました”
思わず共感しちゃう(かもしれない)、恋のお話し

監督・ゆりやんレトリィバァの4冠達成が話題になりながらもなかなか本編の様子が明らかになっていなかった本作。本予告では、これまで謎のベールに包まれていた本編の内容が明らかになった。 “好きな人が、別の人を好きだったー。” 
多くの人が胸のどこかに抱えている淡い恋の痛みから始まり、恋愛映画史上“最狂”の復讐劇へと急転直下し物語の行末がどんどん加速していく。“愛”と“狂気”が渦を巻きながら雪崩れ込んでくる、圧倒的インパクトの映像が連続し、二転三転とジャンルもホラーから恋愛からヒトコワまでどんどん変化していく。穏やかな微笑みから一転、「私の方が可愛いやんか!」と嫉妬で悶える南沙良。「スキなのは、私だけのはずだけど!」と迫力満点の表情を見せる寺本唯役・髙石あかりの姿など、思わず共感ししちゃう(かもしれない)、そんな印象深いセリフを発する場面の連続。また、アオイヤマダ、田中麗奈が見せる狂気の表情とは対照的に、前田旺志郎、鈴木福、九条ジョーら男性陣が恐怖に凍りつく姿も印象的だ。謎の霊媒師・斎藤工の存在も強烈なインパクトを残している。そして、物語をさらに狂わせ、恐怖を決定的に深めていく“謎の存在”──≪禍禍女≫。
“スキになられたら、オワリ。”≪禍禍女≫とは、いったい何者なのか──。

 

ゆりやんレトリィバァ監督コメント

私の実際の恋愛を基にした映画です。今まで私が好きになった人が振り向いてくれさえいたら、『禍禍女』はできませんでした。感謝します!
振ってくれて!!!ありがとう!!!!!!!
初監督作品、ぜひご覧下さい!!おねがいいたします♡

ゆりやんレトリィバァ監督プロフィール

1990年11月1日生まれ、奈良県出身。関西大学文学部卒業。大学在学中の2012年に吉本興業NSCに35期生として入学。「NSC大ライブ2013」で優勝し、首席で卒業する。2017年、女芸人No.1決定戦「THE W」第1回大会で優勝。2019年にはアメリカのオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に挑戦し、大きな注目を集める。2021年、R-1グランプリ優勝。Netflixドラマ『極悪女王』で主演を務めるなど、女優としても活躍の場を広げ、その他にもアーティスト活動や、トレーニングウェア「YURYUR(ユーユー)」のディレクションなど幅広く活躍中。2024年に活動拠点をアメリカに移す。

アップリンク吉祥寺 アップリンク京都 ほか全国劇場にて公開

公式サイト

『禍禍女』
監督:ゆりやんレトリィバァ
主演:南沙良、前田旺志郎、アオイヤマダ、髙石あかり、九条ジョー、鈴木福、前原瑞樹、平田敦子、平原テツ、斎藤工、田中麗奈
脚本:内藤瑛亮
音楽: yonkey
企画・プロデュース:髙橋大典(K2 Pictures)
配給: K2Pictures
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