『悪い夏』キャスト全員最高のハマり役にして、最低の役柄の映画
キャスト全員最高のハマり役にして、最低の役柄の映画が『悪い夏』だ。
◉北村匠海(佐々木守): 気弱な市役所勤務の公務員。犯罪に巻き込まれ、人生が転落していく最低の主人公。
◉河合優実(林野愛美): 育児放棄寸前のシングルマザー。色仕掛けで佐々木を犯罪に巻き込む最低の女性。
◉窪田正孝(金本龍也): 裏社会の住人。佐々木を陥れようと裏で糸を引く最低の首謀者。
◉伊藤万理華(宮田有子): 佐々木の同僚。異常なほどの正義感が逆にトラブルを招く最低の正義マン。
◉毎熊克哉(高野洋司): 佐々木の先輩。愛美を脅迫し肉体関係を迫る最低の上司。
◉箭内夢菜(梨華): 愛美の友人。登場人物の運命を左右する最低の存在。
◉竹原ピストル(山田吉男): 生活保護を不正受給するドラッグの売人。最低の犯罪者。
◉木南晴夏(古川佳澄): 困窮した生活から万引きに手を染め依存症になる最低の被害者。
最低!な役柄のアンサブルを生み出した原作は、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の『悪い夏』。
脚本は、監督の城定秀夫と初タッグを組む、向井康介。向井は、城定監督との仕事に関してこうコメントする。
「城定監督とはこの企画でご一緒するまで、一度もお会いしたことはありませんでしたが、あのやりがい搾取だけで成立していたゼロ年代のインディーズ邦画界を辛くも生き残り、生成AIに脅かされつつある令和の産業革命前夜に至る今日まで、ひたすら映画と並走してきた同志だと勝手に信じ、その背中を見つめてきました。そんな監督とこうして向き合って仕事ができることに、望外の幸せと縁を感じています」
スクリーンでキャスト全員の最低具合を確かめに行ってほしい。(TA)
イントロダクション
第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説がまさかの映画化!
脚本は、『ある男』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した俊英・向井康介。
監督は、田中圭、磯村勇斗、山田裕貴ら実力派の人気俳優たちを主演に迎え、数多くの傑作を作り上げてきた鬼才・城定秀夫。
そして主人公を演じるのは、映画・ドラマの大ヒットが続く北村匠海。
真面目に生きるも気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれてゆく男の姿を渾身の力で体現する。
更に、色仕掛けで佐々木を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザーを演じる河合優実をはじめ、裏社会の住人で犯罪計画の首謀者役に窪田正孝、正義感に燃える佐々木の同僚役に伊藤万理華、愛美に肉体関係を強要する佐々木の先輩役に毎熊克哉、金本の愛人役に箭内夢菜、金本の手下でドラッグの売人役に竹原ピストル、息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める女役に木南晴夏など豪華俳優陣がクズを狂演!
中毒者続出の“極悪小説”と日本映画界の旗手たちによる奇跡の化学反応が生み出した、衝撃のサスペンス・エンターテインメント!
ストーリー
市役所の生活福祉課に務める佐々木(北村匠海)は、ある日、「同僚が生活保護受給者のシングルマザーに肉体関係を迫っているらしい」という相談を受け、真相を確かめようと彼女のもとを尋ねる。
その出会いが“地獄”の始まりだとも知らず・・・。
城定秀夫監督メッセージ
原作小説を読んで即座に「やりたい!」と思い、ワクワクしました。 うだるような暑さの中、右往左往する登場人物たちの駄目さやどうしようもなさは人間の愛おしさでもあると感じます。
極上社会派エンタメであるこの素晴らしき原作に出会えたうえに、いつか一緒に仕事をしたいとずっと思っていた向井康介氏に脚本を書いてもらったわけですから、これはもう、撮影前から面白い映画になるに決まっていますし、つまらなかったら全部ぼくの責任です。
死ぬ気でがんばります!
城定秀夫監督プロフィール
1975年、東京都出⾝。武蔵野美術⼤学在学中から8mm 映画を制作。同校卒業後、フリーの助監督として成⼈映画、Vシネマなどを中⼼にキャリアを積む。2003年に映画『味⾒したい⼈妻たち(押⼊れ)』で監督デビューし、ピンク⼤賞新⼈監督賞を受賞。その後Vシネマ、ピンク映画、劇場⽤映画など100タイトルを超える作品を監督。2016年から4年連続でピンク⼤賞作品賞を受賞。2020年公開の『アルプススタンドのはしの⽅』がミニシアター系では異例の⼤ヒットを記録。第12回TAMA映画賞特別賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン日本映画部門第10位、「映画芸術」2020年日本映画ベストテン第3位など高い評価を獲得した同作では、⾃⾝もヨコハマ映画祭と⽇本映画プロフェッショナル⼤賞で監督賞を受賞。『愛なのに』『⼥⼦⾼⽣に殺されたい』『ビリーバーズ』『夜、鳥たちが啼く』(22)、『恋のいばら』『放課後アングラーライフ』『セフレの品格(プライド)』(23)とコンスタントに作品を発表し2023年の第36回東京国際映画祭では「映画の職人 城定秀夫という稀有な才能」という特集プログラムが組まれるなど、注目を浴びている。
北村匠海
河合優実 伊藤万理華 毎熊克哉 箭内夢菜
竹原ピストル 木南晴夏 / 窪田正孝
監督:城定秀夫
原作:染井為人『悪い夏』(角川文庫/KADOKAWA 刊) 脚本:向井康介 音楽:遠藤浩二
製作:藤本款 遠藤徹哉 久保田修 エグゼクティブプロデューサー:藤本款 プロデューサー:深瀬和美 秋山智則 近藤紗良
スーパーバイジングプロデューサー:久保田修 共同プロデューサー:姫田伸也
撮影:渡邊雅紀 照明:志村昭裕 録音:秋元大輔 美術・装飾:松塚隆史 小道具:タグチマリナ 編集:平井健一 カラーグレーディング:稲川実希
VFX スーパーバイザー:鹿角剛 整音:伊香真生 音響効果:小山秀雄 スタイリスト:浜辺みさき ヘアメイク:板垣実和 助監督:戶塚寛人 制作担当:相良晶
製作:映画「悪い夏」製作委員会(クロックワークス/KADOKAWA/C&Iエンタテインメント)
製作幹事・配給・宣伝:クロックワークス 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
©2025 映画「悪い夏」製作委員会