オンラインのフランス映画祭、第15回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)
セドリック・カーン(『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』)最新作、若きフランソワ・クリュゼ(『最強のふたり』)が主演の90’sコメディも配信オンラインのフランス映画祭第15回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)ラインアップ発表&配信開始!短編作品は無料配信!www.myfrenchfilmfestival.com
第15回MyFFFでは、日本でもファンの多いセドリック・カーン監督の新作で、ドゥニ・ポダリデス(『12か月の未来図』)がうまくいかない撮影現場で奔走する映画監督を演じた『メイキング』、前回の配信作『スペアキー』で注目されたフランス映画の新たな才能セレスト・ブリュンケルが主演する『父と娘』(エルワン・ル・デュック監督、2023年カンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品)などの注目作を配信。2024年の横浜フランス映画祭でオープニングを飾ったカテル・キレヴェレ監督『愛する時』、とある中学校の教師陣の群像劇『まじめな仕事』(トマ・リルティ監督)にはフランス映画好きにはおなじみのヴァンサン・ラコストが主演しています。『まじめな仕事』にはベテラン教師役でフランソワ・クリュゼ(『最強のふたり』)も登場。そのクリュゼの初々しい姿が、クラシック作品としてご紹介するピエール・サルヴァドーリ監督のコメディ『人生、見習い中』(1995年)で見られます。同作には今は亡きギヨーム・ドパルデュー(『ヴェルサイユの子』、『ポーラX』)も出演。そのほかいくつものアイデンティティを使い分け、世界各地で女性を騙した恋愛詐欺師を追うドキュメンタリー『千の顔を持つ男』(ソニア・クロンルンド監督)など国内では全9作の長編を配信。短編作品は今の時代を反映した見応えのある作品を全10作品、無料配信。フランスの若き才能お楽しみください。
<配信スケジュール>
2025年1月17日(金)19:00~2月17日
長編全9作品 ※DICE+有料会員の方は無料レンタルで、非会員の方は250円でレンタル視聴可能です。
・父と娘
・千の顔を持つ男
・夢見る人
・愛する時
・メイキング
・あの夜
・絶対に負けない
・まじめな仕事
・人生、見習い中
短編10作品 ※完全無料でお楽しみいただけます。
・アレックス196とピンクの砂浜
・アラーム
・セザールが持つもの
・幸せを呼ぶ歯
・ジジ
・冬
・血縁
・モンスーリ公園
・クロード・コンセイユの不思議な冒険
・くも
■第15回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル 開催概要■
期間:2025年1月17日19時 〜 2月17日
配信作品(国内):長編9作、短編10作(うち子供向けアニメーション1作)
料金:長編映画 – 会員:0円レンタル、非会員:250円レンタル/短編映画(60分以下)- 会員・非会員共に完全無料
公式サイト:www.myfrenchfilmfestival.com
■作品ラインナップ
▼長編 全9作品
『父と娘』
20歳のエティエンヌはヴァレリーに会った瞬間に恋に落ち、あっという間に娘のローザが生まれる。しかしほどなくしてヴァレリーは夫と娘を残して去ってしまった。エティエンヌは冷静を保とうと努め、ローザと幸せな生活を送ることを決める。16年が経ち、ローザが進学のために家を出ることに。父娘がそれぞれ自分の人生を生きることになるその時、過去が二人を襲う。
『千の顔を持つ男』
愛する男性の子供を妊娠中のマリアンヌは、ある日彼が詐欺師であり、アレクサンドルという名前も、外科医という職業も嘘だったことを知る。この男はいくつものアイデンティティを使い分け、世界中で四人の女性と付き合っていた。千の顔、千の生活を持つ男に迫るドキュメンタリー
『夢見る人』
ラファエルには片目しかない。60歳近くになる彼は大金持ちの邸宅の番人として、広大な敷地の入り口にある小さな家に母親と一緒に住んでいる。モグラ狩りをしたり、バグパイプを演奏したり、くされ縁の女性郵便配達人のバンに乗り込んだり、毎日はこのまま同じように過ぎていくと思われた。しかしとある嵐の夜、館を相続したギャランスが戻ってきて、ラファエルの生活は一変する。
『愛する時』
1947年。ノルマンディーの海岸でウエートレスとして働くマドレーヌには幼い息子がいる。彼女はある日、海岸で裕福でインテリの学生フランソワに出会い、彼らは一目で惹かれ合う。運命の出会いだ。しかし時が経つにつれ、マドレーヌには捨て去ろうとしている過去があること、フランソワには逃れようとしている何かがあることが明らかになってくる。
『メイキング』
映画監督のシモンは、工場を残すために闘う労働者たちを描く映画の撮影に着手する。しかしプロデューサーの悪巧み、自分勝手な俳優たち、苛立つ技術スタッフたちに振り回され、現場は収拾がつかなくなってしまう。出資者にも見捨てられ、シモンは自分のチームとの社会的な対立に対処しなければならなくなる。地獄のような撮影現場で唯一の味方は、この映画のメイキング撮影を任せた若いエキストラだけだった。
『あの夜』
ある夜、危険にさらされているという女性から警察に通報があった。この電話に出たのはアンナ。そして男が逮捕される。数週間後、司法は証拠を集めようと動きだし、アリー、アンナとダリーは事件の夜の残響に対峙することになる。
『絶対に負けない』
二人の息子、ソフィアヌとジャン=ジャックと共にブレストに住むシングルマザーのシルヴィ。あるときソフィアヌが一人で留守番をしている間に怪我をしてしまう。それを福祉当局に通報され、調査中、ソフィアヌは施設に預けられることに。シルヴィは司法が間違っていると確信し、息子を取り戻すために戦う。
『まじめな仕事』
新学期が始まった。中学で教えるピエール、メリエム、フアッド、ソフィー、サンドリーヌ、アリックス、ソフィアンは仕事熱心で団結している仲間だ。そこに代替教員として派遣されたバンジャマンが加わる。若く経験もない彼は、すぐに問題にぶち当たるが、仲間と接することで、バンジャマンは脆い教育機関の中において、どれほど教育への情熱が根付いているのかを知る。
『人生、見習い中』
惨めな仕事から哀れな強盗まで、エロティックな体験から恋愛に対する幻滅まで。アントワーヌとフレッドは愛、友情、他者との付き合いが何よりも豊かな日常生活で、時に痛みを伴いながら人生を学んでいく。
▼短編 全10作品
アレックスとサーシャは、二人を繋ぐオンラインゲームが終了することに動揺する。アレックスは母親と共に、サーシャが住む南フランスへ休暇に行くことになり、ティーンエイジャーの二人は実際に会って、ゲームを最後まで一緒にやる計画を練る。
『アラーム』
ピエールは現場の責任者として混沌とした建設作業を無事に終わらせようと全力を尽くしている。どうにもならない納期に、体は疲れ切っている。それでも工事は続けなければならない。さらには無事故で。
セザールは12 歳。ある日、姉が性的暴行の被害を受けてしまう。セザールが通うフェンシング教室のロッカールームでは、すべてが暴力という物差しで測られる。彼はすべての戦いに参加するつもりであるものの、武器を持っていない。
『幸せを呼ぶ歯』
8 歳のマドレーヌは、自宅訪問型のエステティシャンの母親について、新しい顧客の家へいく。家に着くと、ユージェニー、コンスタンス、エメロードに迎えられ、地下室で残酷なボード・ゲームに参加させられる。
『ジジ』
苦悩に満ちた人魚から解放された女性となったジジ。自分自身の変遷の旅をユーモアと繊細さを持って私たちに語ってくれる。
『冬』
冬が来た。ゼーヘルス一家は毎年のように、田舎家を持つレ・ザルクへ行く。家政婦のローザも一緒だ。しかし今年は今までと違うことが1つあった。一家がローザの息子にもスキーをの楽しさを知ってもらおうと、彼を連れてくるよう提案したのだ。
『血縁』
アリとレイラは、退院したばかりの母親を見舞いに訪ね、驚く。母親が人間型医療支援ロボットであるエリョと一緒に暮らしていたのだ。エリョも同席する食事中、家族が言い争うと、このロボットは自分の主人が困っていることを察知し、争いに介入して攻撃を止めようとする。どんな代償を払ってでも。
『モンスーリ公園』
ある晴れた秋の日のモンスーリ公園。ジャックとナタンはドキュメンタリーを撮ろうと、面白そうな人物を探していた。そんな中、思いがけない瞬間を体験するおかしな2人組に出会う。
クロード・コンセイユは森の真ん中にある家で、夫とともに穏やかな隠居生活を送っていた。鳥の声を聞いたり、それを録音したり…。しかしある春の夜、絶え間なく響く謎めいた声が、森の静けさを破る。
『くも』
年老いた黒い嵐雲が大量の雨を降らせ、悲しみに暮れて死んでしまったのを目撃したあと、ふわふわの白い雲ノーマは、娘である黒い嵐雲ミクストリがあまりに早く雨を振らせてしまうのではないかと心配になる。