『オアシス』これが今のリアルか、バイオレンス青春映画

『オアシス』これが今のリアルか、バイオレンス青春映画

2024-11-14 11:11:00

OASISの意味は、砂漠の中で樹木が生えている緑地帯、転じて、やすらぐ場所という意味だが本作ではオアシスを「本当の居場所」と定義している。

名古屋を地元とする幼馴染の二人、富井(清⽔尋也、99年生まれ)と金森(高杉真宙、96年生まれ)二人ともヤクザと犯罪組織のメンバーとしてその世界では知られる存在になっていた。
そして幼い頃からの二人の仲間で、今はある事件により記憶障害となった紅花(伊藤万理華、96年生まれ)。

彼らの本当の居場所は、どこにあるのか。

すでにそれぞれがいくつも映画作品に出演しており、日本映画界を背負っていく新世代の俳優陣だ。監督は三宅唱監督や山戸結希監督、岸善幸監督作品で助監督を務めてきた岩屋拓郎。

オリジナルストーリーで作られた本作。社会の中で孤立している反社の人間たちの関係を軸に描く物語を暴力と幼なじみたちの想いでぐいぐいと引っ張っていく。誰もがSNSを利用する現在、犯罪とのボーダーがなくなったのは確かだ。ある種古典的なヤクザ映画のストーリーであるこの映画の世界は、ストリートには外国人が増え、金のためならなんでもやる奴が増え、表の皮を一皮めくれば日本のどの街にでもありそうなリアル風景だろう。

新人監督、オリジナルストーリー、名古屋を舞台にした新世代俳優陣の映画を映画館に目撃しにきてほしい。(TA)

イントロダクション

“本当の居場所=オアシス”は何処にある——?
裏社会で絶望と一瞬の幸福を味わう若者たちの葛藤と暴走。
やるせなさと熱さが滾る”バイオレンス青春映画”が誕生!
ともに青春時代を過ごした幼馴染だったが、“ある事件”をきっかけにバラバラの人生を歩んでいった富井と金森。現在は、地元のヤクザ・菅原組の構成員と犯罪組織のメンバーとして一触即発の関係になっていた2人の前に、互いの心の拠りどころであり、“ある事件”から記憶障害になっていた幼馴染・紅花が現れる。さらに、彼女が組長の一人息子をめぐる事件に巻き込まれたことにより、3人は組織から追われる身になってしまう……。

2012年放送のTVドラマ「高校入試」以来、これまでに『渇き。』『逆光の頃』『東京リベンジャーズ 2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』などのヒット作・話題作で共演してきた清水尋也と高杉真宙。
十代の頃から若手演技派として注目される一方、“この世界に入って、最初にできた友人”として、プライベートでも長きに渡って親交のある2人が、裏社会に生きながら絶望と一瞬の幸福を味わうリアルな若者の姿を描くバイオレンス青春映画でW主演を果たした。
清水と高杉がクールかつワイルドな魅力で演じるのは、ふたたび友情が芽生え始める富井と金森。また、『サマーフィルムにのって』での演技が高く評価され、話題作『まなみ100%』『チャチャ』などの出演作が相次ぐ伊藤万理華がヒロイン・紅花を演じ、もっとも旬で煌びやかな3人が化学反応を起こす。その他、青柳翔、窪塚俊介、松浦慎一郎、津田寛治、小木茂光といった実力派俳優が、ダークでハードな男たちの世界を彩っていく。
監督はこれまで三宅唱、山戸結希、岸善幸などの監督作において、助監督として参加してきた岩屋拓郎。監督自ら手掛けたオリジナルストーリーが、映画企画コンペにて新人賞を受賞。過去作で組み、プライベートでも交流があった清水に熱いオファーを送ったことにより、高杉とのW主演へと繋がった。さらに監督の地元である愛知にてオールロケを敢行し、容赦なきリアルなバイオレンス描写に対するこだわりなど、鮮烈かつ強烈な長編作品デビューを飾ることになった。
また、撮影を『さがす』『エゴイスト』『死刑に至る病』など、次々と話題作を手掛けるキャメラマン、池田直矢が担当。独特の映像美により、青臭くもヒリヒリとした世界観を生み出している。

ストーリー

何故、この残酷な世界で出会ったのか?
青春時代を共に過ごした、幼馴染の富井(清水尋也)と金森(高杉真宙)。
数年前の“ある事件”をきっかけに、富井は街を牛耳る菅原組の組員となり、今や組長(小木茂光)や兄貴分の若杉(窪塚俊介)からも認められる存在になっていた。一方の金森は木村(松浦慎一郎)率いる犯罪組織のメンバーとして、身寄りのない若者や外国人移民者をまとめるリーダー的存在となっていた。
このように、気が付けば一触即発の敵対関係になっていた2人だったが、ある日、彼らの前にもう一人の幼馴染・紅花(伊藤万理華)が現れる。

幼い頃から2人の心の拠りどころでもあった彼女は、“ある事件”によるトラウマ以来、記憶障害になり、長いあいだ施設に入っていたのだ。
素行が悪く、悪名高いことでも知られる組長の一人息子・タケル(青柳翔)によって発見された紅花だったが、タケルこそが“ある事件”の当事者。紅花の目の前で、自分の女だった彼女の母親を殺害していたのである。
その後、紅花は自分を襲おうとしたタケルを誤って殺害してしまい、その場に居合わせた富井、金森とともに逃亡することに。菅原組幹部・犬咲(津田寛治)ら、組織に追われる逃避行の中、3人は過去を振り返り、まるで数年間の封印が解けたかのように距離を縮めていく。
果たして、彼ら3人にとっての“本当の居場所=オアシス”は見つかるのだろうか—

 

岩屋拓郎監督メッセージ

はじめまして、岩屋拓郎です。 ご縁に恵まれ、大切な仲間達と映画を創ることが出来ました。 僕の初監督作品です。 現場で出会った清水尋也と一緒に映画を創ろうと約4年。 清水尋也、高杉真宙をはじめとする最高の俳優部、 尊敬する最高のスタッフ陣に囲まれて地元の愛知で撮影をしました。 脚本はオリジナルストーリーです。 自分は何者なんだろう?自分の居場所はどこにあるんだろう? 地元、名古屋にいた頃のヒリヒリした感情を想い出しながら脚本を書きました。 今、自分が持っているものをできる限り丁寧に情熱的に全て注ぎ込んだつもりです。 傷だらけの青春映画。 手作りです。 映画館で、ぜひ劇場で、よろしくお願いします。

アップリンク吉祥寺 アップリンク京都 ほか全国劇場にて公開

公式サイト

 

■出演:清水尋也 高杉真宙
伊藤万理華
松浦慎一郎 杏花 林裕太 /⻘柳翔(友情出演)
津田寛治
窪塚俊介 /小木茂光
■監督・脚本:岩屋拓郎
■製作:藤本款 前信介 直井卓俊
■プロデューサー:前信介 ■共同プロデューサー:秋⼭智則 直井卓俊 ■アソシエイトプロデューサー:⼩宮誠
■撮影:池⽥直⽮ ■照明:舘野秀樹 ■録⾳・整⾳・⾳響効果:岸川達也 ■編集:陳詩婷 ■VFX:三輪航⼤
■⾐裳:村⽥野恵 ■ヘアメイク:楮⼭理恵 ■特殊メイク:下畑和秀
■助監督:⼭⽥卓司■ 制作担当:塚村悦郎 ■アシスタントプロデューサー:池添康⼦
■アクション監督:⼩原剛 ■キャスティング:伊藤尚哉 ■スチール:久保⽥智
■⾳楽:池永正⼆ ■劇中⾳楽:hokuto
■製作:「オアシス」製作委員会 製作幹事:クロックワークス ■共同幹事・制作プロダクション:グラスゴー15
■配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS ■コピーライト :©2024『オアシス』製作委員会
■公式X:@OASIS_MOVIE2024 (R15+)