『DitO』

『DitO』

2024-07-22 18:54:00

この映画の魅力は映像美と音楽、そして美しく魅力的なフィリピンの街並み。

だが、それ以上に重要な魅力は、マニー・バッキャオが出演して、スパーリングとは言いながら、バッキャオのファイトがみられたことだ。世界王者6階級制覇、さらには、フィリピンの国会議員にもなった、フィリンピンの伝説のボクサー、マニー・バッキャオ。

彼がこの映画に出演している。それだけで、ボクシングファンにはたまらない。そこで、本作品について、ボクシング目線で語っていきたい。

1 海外で活動する日本人ボクサーのリアリティについて

 実は、海外で活動するボクサーは少なくない。その理由は、ライセンスにある。ライセンスを取得するためには、日本プロボクシング連盟加盟のジムに所属し、年齢16から34歳までで、が挑戦することができるが、コミッションドクターの健康診断に合格したものが、プロテストを受ける資格があり、プロテストに合格したものが晴れて、ライセンスを交付され、試合に出場することができる。

しかも、現役チャンピオンもしくはトーナメントで勝ち進んでいる者以外の人で37歳に達した人は、ライセンスが自動的に失効する。ライセンスがなければ試合に出場できない。実は、日本のライセンスは厳格で、日本のライセンスを持てないために、海外に行ってそこでライセンスを取得し、試合に出ている人は少なくない。

有名なところでは高山勝成選手だ。高山選手はWBA、WBC、IBF、WBO世界主要4団体のミニマム級王者になった伝説の選手だが、2009年にローマン・ゴンザレスに敗れて一旦は引退したが、フィリピンでライセンスを獲得して2014年メキシコでIBF王座を獲得。王者になったことでJBCは高山選手のライセンスを再交付を行う。実はこういった事情で海外で活動する選手はいる。

2 40歳のボクサーの可能性

 40歳でプロボクサー選手として活動するのは厳しい。ボクサーは誰もが経験するが30歳過ぎに、特に30代後半になると今までできたことができないと感じる様になることがある。一番大きいのは動体視力の低下や、視野が狭くなるといったこと、あるいは、20代で出来ていたディフェンス(フットワークと相手との距離の取り方)が思う様にいかなくなる。あるいは、20代では、相手のパンチをもらっても流血も腫れたりすることがなかったのが、同じ様なパンチをもらってすぐ流血したり、腫れてしまうことがあるという。

とにかく、体力的な衰えは絶対に巡ってくる。そこを戦略を変えたり、戦い方を変えて王者であり続ける人がいるのも事実だ。

3 映画のボクシングシーンで見る神山英次選手の実力は?

映画では過去の実績が描かれていないので世界ランクなどは分からないが、映画のボクシングシーンでの様子から考えみたい。パンチの強さは、当然映画からは分からないが、ディフェンスについては、全く出来ていない。スタイルとしては、アウトボクシングではなく、ファイタースタイルであると思われる。シシトレーナーも言っていたが、入りすぎている。相手との距離が取れていない。これでは若い頃からかなり被弾していて、ガタが来ているかもしれない。もしかすると、パンチドランカーの症状が出始めているかもしれない。

しかし、スパーリングパートナーとしては、有り難いのではないかと思う。前に出てきてくれるので当てやすく、前に出てきた分、相手はパンチ力が増して、特に試合直近のスパーリングではこの手の選手は有り難いだろう。

4 神山選手は何を目標としていたか?

前述の高山選手はフィリピンでライセンスを取得してから世界王座獲得まで4年かかった。試合を重ねてランキングを上げ、世界王座を狙おうとしていたのか?ガブリエル役を演じたバッキャオが最後ウエルター級であることから、神山選手はウエルター級と考えるなら、日本人にはかなり難しい階級だ。わざわざフィリピンまで行ってOPBF東洋太平洋王座ということもないと思う。チャンピオンベルトではない何かを目標として戦い続けたのかもしれない。

最後に、この映画一本でこれだけボクシングが語れるということは、ボクシング映画として魅力があるということだ。

 

INTERVIEW 監督・結城貴史 × プロデューサー・齊藤リナ

——まずは本作の企画がスタートした経緯から教えてください。

結城:主演作品『オボの声』の役作りで始めたボクシングを今でも継続して続けているのですが、2017年に本作『DitO』とは別の企画でフィリピンに滞在した時に、せっかくボクシングの本場に来たのだから合間にトレーニングをしようと思い現地のジムに通わせて頂く事になりました。それが本作の舞台になったパラニャーケ市のエロルデジム(1960年代に活躍したボクサー、ガブリエル“フラッシュ”エロルデゆかりの名門ジム)でした。そこでジムの若いボクサーたちと一緒に練習をしたり、時にはボディガードのようなことをしてもらったりと行動をともにする中で、彼らの姿を映画にしたいと思うようになりました。
フィリピンではボクシングが貧困から抜け出して夢を叶える手段の一つになっていて、エロルデのような有名なジムのトライアウトに合格すると、生活場所と食事が保障されます。フィリピン中からエロルデジムに集まってくる若いボクサーたちがどんな思いで日々戦っているのかに興味が湧きました。彼らの放つエネルギーに惹かれ、一緒に熱い作品を共に作りたいという思いが強くなっていきました。

 

——日本に妻子を残してフィリピンで暮らす40代の日本人ボクサーを主人公にしたのは?

結城:脚本の倉田(健次)さんにもフィリピンに来てもらい、ボクサーたちと一緒に過ごしながら物語を作っていったのですが、40代の僕が15、16歳の彼らによく聞かれたのが「日本でサラリーマンをする方が稼げるのに、なんでそんな大変な思いをしてまで映画を作るの?たくさんの選択肢があるのに」。とても素朴な疑問をもらいました。そんな彼らと映画を作りたいと強く思いました。
それと、ボクシング界のレジェンドであるマニー・パッキャオの言葉“Age is just a number.(年齢はただの数字だ)”の影響が大きいです。彼は40歳を超えても挑戦し続ける姿を世界に見せ、多くの世代に勇気を与えました。
とはいえ、ボクシングに特化した映画や表面的な貧しさにフォーカスした映画にはしたくないという思いも強くあって、そもそも貧しさの定義って曖昧ですし、より普遍的なテーマを考えた時に、僕なりの家族像を描きたいと思い、神山英次の設定が生まれました。映画には僕が経験したことがかなり含まれていて、家族の事(神山は母の旧姓で英次は実父の名前なんです)や、ビルの窓拭きバイトも以前していましたし、不動産絡みではありませんがフィリピン在住の日本人に騙されたのも実体験です。

 

——ロケ地についてお聞きします。マニラの高層ビル群と低層地域のコントラスト、入り組んだ路地、色鮮やかな山沿いの街、海辺ののどかな風景などがとても印象的ですが、どのような観点で選ばれたのでしょう?

結城:メインの舞台はマニラ首都圏内のパラニャーケです。エロルデジムを中心に、ボクサーたちがリアルに生活している場所で撮影しました。登場する下宿所、プール、桃子が働く飲食店などもエロルデジムがジム内で運営する施設です。
神山家の思い出の場所であるバギオは、韓国の甘川文化村、メキシコのグアナファトと並んで有名なカラフルな街並みがあると聞いて見に行き、撮影隊の移動やコストなどを考えると厳しい場所(マニラから車で約6時間)ではあったのですが、ここしかないと思いました。黄色のインスピレーションもこの地で産まれました。またジョシュアの地元のシーンは、ミンダナオ島にあるマニー・パッキャオの故郷、ジェネラル・サントスで撮影しました。ロケ地の選定も含め、フィリピンの描き方が表面的にならないことが重要だったので、彼らとの生活を大切に、シナハンとロケハンに1年半くらいかけました。


齊藤:フィリピンに対して日本人の多くが抱いている「怖そう」「貧しそう」といったイメージを変えたいと言う思いもありました。マニラの中心地は銀座や新宿、渋谷より都会的ですし、反対にビーチはセブ島のようなところばかりではありません。高層ビルとスラムの対比は私たちが初めてフィリピンに行った時に衝撃を受けた光景の一つですが、大変そうに見える境遇の人たちも実際に話すと、彼らの明るさや強さに感銘を受けることが多かったです。

 

——次にキャスティングについて教えてください。主人公の娘と妻役に田辺桃子さん、尾野真千子さんを起用した理由は?

結城:田辺桃子は彼女が子供の頃から知っていて、演技について悩んでいる姿もずっと見てきました。その時から感じていた彼女自身が持つ、“憂い”を自分の作品で活かせると思い、今回の出演をお願いしました、親子役をいつかやろうと本人とも約束してましたしね(笑)、尾野真千子も長年の友人で、全幅の信頼を置いている役者です。初監督作品を創る上で絶対に不可欠だったのできっちりスケジュールを調整し出演を依頼しました。ただ友達すぎてお願いするのは変に緊張しましたが…(笑)

 

——フィリピンのキャストとはどのように出会ったのでしょう?

結城:フィリピンでは有名無名問わず基本的にオーディションで配役が決まるらしく、フィリピン側のキャスティングディレクターが声をかけたところ、たくさんの俳優がオーディションに参加してくれました。
シシ役のモン・コンフィアードはオーディションの最初に出会い、一目で惹きつけられました。彼が有名な俳優であることは後から知ったのですが、オーディションでは他の役の相手役まで買って出てくれて、ベテランでありながらこれほど謙虚で信用できる人はいないと思いました。アナリン役のレスリー・リナは、演技の経験は少なかったのですが、日本語のセリフを唯一台本を持たず、オーデションに臨んでくれました、その姿勢に心を打たれました。ジムオーナーのタマゴン役のルー・ヴェローソは映画を観ていただければわかる通り、シリアスとコメディ演技のメリハリが素晴らしく、お会いした瞬間からタマゴンでした(笑)
全員、日本語・タガログ語の通訳を介してのオーディションでしたが、表情と、感情を表現しすぎない芝居に惹かれました。唯一のオファーをお願いしたジョシュア役のブボイ・ビラールはパッキャオの伝記映画『キッド・クラフ〜少年パッキャオ』でパッキャオ役を演じたのを拝見していてとても繊細で、ジョシュア役は絶対に彼に演じて欲しかったのですが、ドラマのスケジュールと重なってしまい、かわりにボクシング経験のない人をキャスティングせざるを得ない状況になりかけましたが、最終決断ギリギリのタイミングでスケジュールがクリアになり出演が決まりました。彼以外、ジョシュアの選択肢はなかったので、あの時のドキドキを忘れることはないでしょう。

 

——そして神山を奮い立たせるベテランボクサーのガブリエル役として、フィリピンの英雄で元世界チャンピオンのマニー・パッキャオが登場します。どのように実現したのでしょう?

結城:僕たちのフィリピン滞在中に世界タイトルマッチを控えたパッキャオ氏がエロルデジムにトレーニングに来ており、僕は後ろの方で練習を見ていたのですが(それだけでも凄いことなのですが)、気づいたらリナプロデューサーがコーナーポスト近くのパッキャオの関係者の中に紛れ込んでいて(笑)パッキャオがコーナーに近づいた隙に「日本とフィリピンの若いボクサーの架け橋になりたい」とアピールするという、僕には考えられない行動に出ました。そこから3年の歳月をかけて関係性を構築していきました。


齊藤:私はこの映画の企画を立ち上げるまでボクシングに詳しくなく、パッキャオの存在も知らないくらいだったのですが、エロルデでボクサーたちに出会って、彼らがリングに上がるまでのストーリーに衝撃を受けたんで
す。全国の10代がジムにやって来て、ある期間ボクシングに集中し、その中の一部が世界に出て、儚く散っていく。リング上での試合を見るだけでは知り得なかった、彼らの人生をかけた戦いに感動しました。その彼らに夢と希望を与え続けている存在がパッキャオであることを知り、この映画には絶対パッキャオが必要だと思いました。とはいえ簡単に会える人ではないので、知り合いを通じて何度もアプローチし、ついにラスベガスでの試合に呼んでもらえる段階まで行ったのですが、映画への出演をOKしてもらうまでにさらに時間がかかりました。その後も一度OKと言ったからといって承諾したことにはならないと振り出しに戻ったり、周囲の人たちに振り回されたりとさまざまな出来事があり、撮影日は確定し進んでいるのに、最終出演確定をしたのは撮影直前でした(笑)

 

——ボクシングシーンについてお聞きします。ボクシング映画によくあるパンチの瞬間のアップなどがなく、リングの外から撮った長回しが多いですが、振付やカメラワークはどのように決めていったのですか?

結城:動きは自分のイメージを共有してもらいました。相手役のプロボクサーと練習しながら「避けるので次はこっちに打ってください」「ここは本当に殴ってほしい」「あとは流れに任せてフリーで」というふうに話し合って決める事がメインでしたが、その場のインスピレーションで決めていった箇所もありました。おかげでラストシーンは朝から撮り始めて気付けば夜になってました、、、神山を演じるのは気を使う必要のない役者(自分)だったので、最高にやりやすかったです(笑)
カメラワークに関しては、”カメラはリングの中には絶対に入らない”、”寄り画で誤魔化さない”というルールを最初に決めました。パッキャオ氏とのシーンも基本フリーで3ラウンドお願いしました。
こんな贅沢な時間はなかったですよ、ヘッドギア越しに対峙しているのは紛れもなく、あのマニー・パッキャオですからね。まぁ密かにガチで向かったのですが無力でした(笑)

 

——ラストシーンはあの場所のストリート感も相まって熱気が伝わってきました。

齊藤:ラストの試合は公共のバスケットボールコートにリングを組んで撮ったのですが、実際の試合もあのような形で行われています。それを近所の子どもたちが無料で見にきてボクサーに憧れるという文化があります。

 

——結城監督は今回が初監督で主演俳優、プロデューサーでもありますが、すべての役割を担うのは大変だったのでは。

結城:もともと僕は仲間と映画を作りたくて2011年に制作会社を立ち上げたのですが、本作の脚本の倉田(健次)さん、編集の高木(聡)さん、撮影の池田(圭)さんは普段は監督として活動していて、僕が一緒に仕事する中で「この監督の脚本/撮影/編集はいいな」と思っていた人たちです。他スタッフたちもほぼ全員個々に自分で直接参加をお願いしたメンバー達です。彼らは忖度なく意見を言ってくれて、現場で僕の立場が曖昧になっていると「今は監督なのか、プロデューサーなのか、俳優なのか? どれかに集中しろ」と怒られたりしました。そういう信頼関係があったから作品が成立したと思っています。撮影中は基本、毎回自分でモニターチェックしてOKを出すのですが、あるいくつかのシーンでは、彼らがOKと言うならOKだという安心感がありました。

 

——本作は日本とフィリピンの合作ですが、合作ならではのメリットや苦労はありましたか。

結城:ハリウッドや日本の大作に多く携わっているフィリピンのプロデューサー、ジュン・J・ロペスにリナが何度もアプローチし、彼の参加によって多くのことが実現しました。フィリピンは日本に比べると物価は安いですが、俳優と技術者の人件費は日本とほぼ同じで、一般的なロケーション費は倍かかります。これは普段ハリウッド映画の撮影を受け入れているからでしょうね、
とはいえ僕たちは エロルデやサンマンボクシングジムが全面協力してくれたり、準備期間で様々な関係性を築いていたので上手くやれたのではないかと思っています、現場交渉していたリナプロデューサーは違うかもしれませんが(笑)
スタッフは日本人とフィリピン人が半々くらいで、最初は言語の違いや、各自の仕事範囲に対する考え方の違いからコミュニケーションが難航することも多かったです。食事と休憩を重視するフィリピンのスタッフから、「日本人は働かせすぎだ」と言われて仕事を1日ボイコットされたこともありました。でもかなり早い段階でお互いに涙を流しながら喧嘩したことでわかり合えて、今でも続く友情を築くことができました。

 

——本作は既にいくつかの海外映画祭で上映されていますが、手応えはいかがですか。印象に残った反応などはありますか?

結城:音楽賞を受賞したトルコの映画祭では、「ドラムの音が神山の心臓のビートのようだった」という感想をもらいました。今回は相当音楽にもこだわっていて、ジャズのミュージシャンたちに編集した映像を見ながら生演奏を録音するという手法で制作しました。そのこだわりを評価していただけたことが嬉しかったです。グランプリを獲ったアメリカの映画祭では、客席の一番後ろで僕も観ていたんですが、各シーン事に満員の客席から声が漏れたり、たくさんのリアクションを見て、あぁ今、この作品は国境を越えたんだと感じました。
また、父と娘の関係、特に不器用な愛情の伝え方に共感してもらえた実感があります。国を超えて広く伝わる映画にしたいという思いは最初からあったので、こういった反応は嬉しいですよね。マンチェスターでは最優秀撮影賞、こちらも映像が評価されたのは格別な想いがあります。

 

——最後に観客へのメッセージをお願いします。

結城:この映画は再生と居場所の物語です。
いろんな世代の方に、家族のかたち、愛情のかたちはさまざまであることが伝わるといいなと思います。この映画を通じて、人生捨てたもんじゃないなと思ってもらえたら嬉しいです。


齊藤:フィリピンの魅力を知ってもらいたいです。また、悩んでいる人も出会いや経験を重ねていけば居場所が見つけられるということが伝わったら嬉しいです。

 

イントロダクション

日本×フィリピン合作映画『DitO』の主演・監督をつとめるのは、2001年NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」で俳優デビューし、2011年に映像制作会社KURUWA.LLC(曲輪合同会社)を設立、数多くの映画やMVを制作し近年では国内外でプロデュース作品を手掛けている結城貴史。俳優としてもディズニープラスで独占配信されている田中泯主演オリジナルドラマ「フクロウと呼ばれた男」(4月24日配信開始)の主要キャストに名を連ねるなど多岐にわたって活躍。初の監督作品となる本作では、落ちぶれても前を向き奮闘するボクサーを全身全霊で体現する。生き別れた父を探しフィリピンにやって来る娘の桃子には、海外映画祭で最優秀女優賞を受賞するなど本作での演技力が高く評価され、ドラマ「お迎え渋谷くん」では主演・京本大我(SixTONES)のヒロイン役を射止めるなど、めざましい活躍をみせる田辺桃子。神山の妻ナツに確かな演技力であらゆる女優賞を総なめにし、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の語り役も好評を博している尾野真千子。また、主なフィリピンのキャストには、神山をサポートするジムトレーナーのシシ役に国際俳優モン・コンフィアード、ジムの若きエースボクサージョシュアにはパッキャオの半生を描いた伝記映画『キッド・クラフ 少年パッキャオ』でパッキャオの少年時代を演じて一躍脚光を浴び、現在ソーシャルメディア総登録数約950万人ものフォロワーを持つブボイ・ビラール。そして、ボクシング史上初の6階級制覇達成したフィリピンの英雄、マニー・パッキャオも海外映画作品初出演として自らの生き様を投影した役柄で登場する。

 

ストーリー

『DitO』とはフィリピンのタガログ語で”ここ=here” の意。

日本に妻子を残し、異国の地・フィリピンで再起をはかるプロボクサー神山英次。
ある日、神山の前に一人娘の桃子が現れる。再会した父と娘は衝突しながらも徐々に親子の絆を深めていく。
そんな中、40歳を迎えた神山に、ラストチャンスとなる試合の話が舞い込んでくる──。

 

アップリンク吉祥寺アップリンク京都他全国で公開中

アップリンク吉祥寺及びアップリンク京都では以下のとおり舞台挨拶を行います。

アップリンク吉祥寺

7月26日(金) 17:30の回上映後
登壇者:結城監督、田辺桃子、尾野真千子

7月26日(金) 20:10の回上映“前”
登壇者:結城監督、田辺桃子、尾野真千子

7月27日(土) 15:50の回上映後
登壇者:結城監督、田辺桃子、尾野真千子

アップリンク京都

7/28(日)
登壇者:結城貴史監督、尾野真千子

 

公式サイト

予告編

 

監督:結城貴史 出演:結城貴史、田辺桃子、尾野真千子、モン・コンフィアード、ブボイ・ビラール、ルー・ヴェローソ、レスリー・リナ、ミゾモト行彦、P-san、鈴木さくら、マニー・パッキャオ(特別出演) プロデューサー:齊藤リナ、結城貴史
制作プロダクション:KURUWA.LLC(曲輪合同会社)│配給:マジックアワー
2024年/日本・フィリピン/カラー/シネマスコープ/5.1ch/118分
©DitO製作委員会 Photo by Jumpei Tainaka