『見えるものと見えないもの ‐画家 大﨑真理子のみた風景‐』アップリンク京都のギャラリースペースでは、遺作となった“あの日のユンボ”が展示中

『見えるものと見えないもの ‐画家 大﨑真理子のみた風景‐』アップリンク京都のギャラリースペースでは、遺作となった“あの日のユンボ”が展示中

2024-03-20 11:58:00

『見えるものと見えないもの ‐画家 大﨑真理子のみた風景‐』は、2018年に23歳で夭折した画家・大﨑真理子の残された数数ない作品と、友人と本人による残された動画、そして郷里高知で2020年に大規模個展が開催された当時の映像からなる作品。

京都市立芸術大学に在籍し、院に進み、“あの日のユンボ”と題された作品を描き上げた日に、不慮の事故によって短い一生を終えた。上映会場となるアップリンク京都のギャラリースペースでは、その遺作となった“あの日のユンボ”が展示され、彼女の作品作りの思考回路を小さなスペースだが辿ることもできる。
映画を観た後に、実物の作品をぜひ観て欲しく思います。

映画で大﨑真理子という画家を初めて知ることになる人が大半だと思われますが、彼女の絵が本当に才能を感じさせる絵であることを、観る人に訴えてくるでしょう。中学生時代まで漫画を描いており、高校に入学後は画家の道を目指した彼女。今後の活躍が本当に期待されていた画家だったことがよくわかります。

 

アップリンク京都:展示風景

 

筒井勝彦 監督コメント


この作品は2018年に23歳の若さでこの世を去った画家 大﨑真理子の軌跡を辿る記録映画です。彼女が生前より熱望して止まなかった郷里高知での大規模個展が2020年3月、恩師や仲間たちそしてご両親の手によって開催されました。

その回顧展の様子を中心に、生前の彼女を支えた人々のインタビューを重ね合わせて描きました。短い生涯を駆け抜けた真理子。彼女が命をかけて残した遺作「あの日のユンボ」の創作の秘密にも迫っていきます。

筒井勝彦
監督
1962年高知県生まれ。プロの特撮の現場を経て、教育映像等の映像制作などに長年携わった後、自らの映像制作会社オフィスハルを設立、今日に至る。ドキュメンタリーからドラマまで、ジャンルを問わずヒューマンな映像作品を製作・監督する。主な監督作は「無垢なモノ」(2006)、「愛のえじき」(2009)、「こどもこそミライ―まだ見ぬ保育の世界―」(2013)、「わこう村 和光保育園の子どもたち」(2014)、「子どもは風をえがく」(2015)、「挑む~菊池省三・白熱する教室」(2016)、「ニッポンの教育」(2017)、「教師×人間 菊池省三」(2021)、「life ライフ ‐ピッコロと森のかみさま‐」(2021)など。

 

イントロダクション

2018年に23歳で夭折した画家・大﨑真理子。大学在学中に京都市長賞を受賞し、今後の活躍が期待されるなか、不慮の事故でこの世を去った。寡作ながら、確かなものを求めて手を動かし続けた彼女の足跡と創作姿勢を、生前の映像や関係者のインタビューを交えながらていねいに紐解き、一人の表現者の生きた証がスクリーン上に蘇る。東京ドキュメンタリー映画祭2023 長編コンペティション部門上映作品。

日常生活をする中にある生命のないものに私は"何か"を垣間見ることがある。
その“何か”が生命をもつものと共に同じ場所で生きている姿を、絵にしたい。  ――大﨑真理子

 

『見えるものと見えないもの ‐画家 大﨑真理子のみた風景‐』予告編


公式サイト

 

2024年3月22日(金) 新宿K’s Cinema、アップリンク京都、ほか全国順次ロードショー

 

【出演・協力】
大﨑真理子 大﨑文子 大﨑勝章 法貴信也 平田慎一 加納明香 川村 愛
京都市立芸術大学 美術学部のみなさん
私立高知学芸高等学校 美術部のみなさん

【スタッフ】
プロデューサー・監督:筒井勝彦
撮影:秋葉清功・石崎俊一
ナレーション:筒井和香
音響:オフィスハル 編集・選曲:筒井勝彦
制作:筒井 厚・弘光健二 CG:岡村武男
WEBサイト制作:プレーンプラン 島 親夫 協賛:西森幹展・植田 伸
アンバサダー:千崎敏司(土佐市観光大使)
イメージソング:らせん階段 矢野絢子
制作プロダクション:オフィスハル
企画・配給:「見えるものと見えないもの」製作委員会

70分/FHD/カラー/2023年/JAPAN