『ボンゴマンジミー・クリフデジタルリマスター』ジミー・クリフの人生を描いた、混迷する現代に必見の映画！

2024-03-19 11:46:00

『ボンゴマンジミー・クリフデジタルリマスター』は『ボブ・マーリー　ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ　レゲエ・サンスプラッシュ』と同じく、ドイツ人監督ステファン・ポールの作品だ。

1980 年、ジミー・クリフの故郷サマートンでのフリーライブの模様を捉えたドキュメンタリー。当時ジャマイカは、二大政党 JLP と PNP による激しい抗争の最中だった。ルーツロック・レゲエと言われるボブ・マーリーやジミー・クリフのレゲエ・ミュージックはリズムを刻み、ダンスする楽しさに加え、現実の社会の中で、生きていく幸せと自由とはなにかを常に問いかける。

映画でジミーはこういう。「今はもう、政治的、宗教的、イデオロギーなどいらない。主義や分裂黙。自由こそ魂の求めるものだから、全てのイデオロギーや主義に背を向けよう。立ち上がれ、抵抗するのだ、魂の銃のために」。

レゲエのメッセージは2024年の世界でも決して古びることはない。３曲の歌詞をChat GPTで翻訳して以下掲載しておく。
混迷する現代に必見の映画だ。

「Let's turn the tables」

テーブルをひっくり返そう
私たちはできるってわかってる
テーブルをひっくり返そう
私たちはできるってわかってる
すべてのテーブルをひっくり返してしまおう
悪いニュースばかりが多すぎて
良いニュースが何もない
すべてのテーブルをひっくり返してしまおう

「Stand up and fight back」

何も失うものはない
立ち上がって闘おう
何も失うものはない　何も失うものはない
一体感は現実だ
邪悪な心理に抑圧されてあなたの心は愛を求める
そしてあなたの心は平和と幸福を求める
世代が変わってもずっと、変わると言われてきた
変わるでしょう、変わるでしょう、変わるでしょう、変わるでしょう
でもそれは決して変わらない
いくら高い代価を支払っても
彼らにどんなに高い金を払っても
あなたが間違っていると言うだろう
人々は悪性のがんのようだ
彼らは真実を避けるのだ

そして、当時はベトナム戦争が問題だった。今では、ウクライナ、ガザだろう。「ベトナム」という曲ではこう歌っていた。

「Vietnam」

ヘイ、ベトナム、ベトナム
昨日、ベトナムで戦っている友達から手紙が届きました
そして、彼が言ったことはこれです
「すべての友達に伝えてください、私はもうすぐ帰国する」と
「私の任期は6月のある時点で終了します。忘れないでください」と彼は書いていた
「私の大切なメアリに伝えてください。彼女の金色の唇はチェリーのように甘い」

次の日、彼の母親が電報を受け取りました
それはベトナムからのものでした
今、ブラウン夫人はアメリカに住んでいます
そして、彼女が言ったのはこうです
「驚かないでください」と、彼女は電報が書かれていることを私に伝えました
「ブラウン夫人、あなたの息子は亡くなりました」

それはベトナムから来ました、
ベトナム、ベトナム、ベトナム
誰かその戦争を止めてください

イントロダクション

沸き踊る情熱のリズム、永遠なる魂の歌声
キース・リチャーズ、ジョー・ストラマー、マッドネス、ランシド・・・
ロックレジェンド・パンクスからも愛される、不滅のレゲエヒーロー！

パトカーのサイレンが鳴り響き、燃えさかる街並みを前に「欲をかくものは、全てを失う」と高らかとアジテートするジミー・クリフ。映画は、二大政党JLPとPNPによる激しい抗争の最中、混沌とした熱気に包まれるジャマイカの風景からはじまる。1980年、故郷サマートンでのフリーライブ。丘を重機でならし、ステージを一から作る、ボランティアによる手作りのライブだ。地元愛に溢れた素晴らしい演奏を聴かせてくれる。そして南アフリカのソウェト、ドイツのハンブルグと続くツアーにクルーが密着。16 ミリフィルムにその熱狂を収めていく。カルト的人気を得たジミー主演同名映画の楽曲「ハダー・ゼイ・カム」のほか、日本では車のＣＭ曲で馴染み深い名曲中の名曲「遥かなる河」などセットリストも強力だ。ボブ・マーリーへの敬愛を込めて歌う「ノー・ウーマン・ノー・クライ」も実に美しい。ヒット曲も多く、ポップな魅力と、キース・リチャーズ、ジョー・ストラマー等々ロック界からも溺愛される反骨精神溢れる、絶頂期のジミー・クリフを捉えた貴重なドキュメンタリー。

“ヤバいリズム”と“刺さるメッセージ”いまこそrebel music［反逆の音楽］レゲエ！

カリブ海の小さな島ジャマイカで生まれたレゲエ・ミュージック。70年代その“ヤバいリズム”はロック界に大きな衝撃を与え、クラプトンやストーンズ等様々なミュージシャンに多大な影響を与えた。そして英国のパンク・ムーブメントともrebel music（反逆の音楽）レゲエは激しく共鳴し合い、鬱屈した当時の若者達をたちまち虜にした。戦争、自然災害、貧困、孤独、未曽有の危機が日常になってしまった現代社会でこそ、“ヤバいリズム”と“刺さるメッセージ”が“永遠の真理”へと導くrebel music（反逆の音楽）それがレゲエ。