『夢みる小学校 完結編』&『夢みる給食』夢みる子供たちと大人たちの行動から見える、日本の未来の可能性
『夢みる小学校 完結編』『夢みる給食』この2作品は、政治も経済も先の見えない閉塞感の中で混迷する日本の現状に嘆く大人の方こそ観てみてはいかがだろうか。「教育」と「給食」から見えてくる日本の未来に、可能性を感じさせてくれる映画だ。
子供がいる親御さんでないなら、自身の小中学校の記憶は固定されたままだろう。この映画を観て、アップデートする必要があることを知るはずだ。
『夢みる小学校 完結編』で、2020年度から教育指導要領の主題が「探求学習」に大きく舵を切ったっことを知る。その探究学習を30年前から実践している、宿題がない、テストがない、〝先生”がいない、「きのくに子どもの村学園」を密着取材。そして後半30分は、3年前に公開され全国で10万人を動員した『夢みる小学校』に出演していた小学生が、中学生になり卒業するパートで構成されている。
『夢みる給食』は、『いただきます1 みそを作る子供たち』『いただきます2 ここは、発酵の楽園』に続くオオタヴィン監督の新作で全国の学校で始まっているオーガニック給食の現場を取材した作品。
かつてアップリンクで配給した『未来の食卓』は、南フランスのオーガニック給食を紹介したドキュメンタリー。公開時の2008年当時は、オーガニックがまだ一般化していなくて、オーガニックという言葉はちょっと狂信的な食生活を連想させると言われた時代だった。
あれから16年経った今、日本には全国オーガニック給食協議会という団体もあり、全国で次々とオーガニック給食が始まっているのを知ると、時代が変わったというのがよくわかる。
オオタヴィン監督が信じるのは「ドキュメンタリー映画には現実を変える力」があるということ。この言葉通り、『夢みる小学校』を当時観た小学生が公民館で上映会を催したり、その映画を観た校長先生がすぐに映画の中のことを学校で実践したり、『いただきます』を観た市民が、オーガニック給食の提供をはじめたりと、現実が映画の影響で変わっていく様子を映画の中で描いている。
夢みる子供たちと大人たちの行動から見える、日本の未来の可能性を、2本の映画で目撃してみてはどうだろうか。
オオタヴィン 監督コメント
南アルプス子どもの村小学校の授業風景は、”うれしい衝撃”でした。
先生の膝の上に座ったまま授業を聞いている子。
疲れたら廊下に出てソファーで一休みする子。
床の上に座り込んでごそごそしている子。
ああ自由だなあ。生きてるなあ。
現代でもこんな目をした小学生がいるんだ。
子どもたちの表情、その映像だけで教育を問うことができる。
「あっ映画になる!」って直感しました。
僕が決断すれば(たったひとりのスタジオですから)
その日が『夢みる小学校』のクランクインなのです。
小学生の僕は「多動児」でした。(診断された訳じゃないけどね)
図工にしか興味がないから、つまらない他の教科の授業に座ってらんない。
教科書も机も床まで落書きだらけでした。
この映画は「多動児」で「劣等生」の僕が作った映画です。
というか、劣等生だからできた映画かもしれない。
映画の試写会では、泣いている方が何人かいました。
イキイキした子どもたちをみて、なんだか涙があふれてしまう、というのです。
上映中笑い声も絶えません。
映画の子どもたちに負けないように、とにかく楽しい映画に仕上げました。
先生がいない・きのくに子どもの村学園。
通知表がない・伊那小学校。
校則がない・桜丘中学校。
こんな(変な、というか真当な)学校もアリなんだよ。
こんな(変な、というか素敵な)先生や校長がいるんだよ。
「自分のままでいいんだよ」
「人と違っていてもいいんだよ」
「がんばらなくていいんだよ」
もっと、子どもを自由にしてみませんか。
子どもがやりたいことを応援しませんか。
それなら、家庭のなかでも、学校でも、今すぐできますよね。
だって、子どもはミライだから。
オオタヴィン
VIN OOTA
監督・撮影・編集
愛知県出身 「まほろばスタジオ」代表。
プロデューサー、監督、撮影、編集、デザインをひとりで兼任することで
パーソナルな質感の映画づくりを愉しんでいる。
発酵食・伝統食で自身の大病を改善した”発酵映画監督”。
その体験を生かし医食同源・食養生をテーマにした
『いただきます1 みそをつくるこどもたち』を初監督。
累計上映回数1000回を今なお更新中のロングランヒット作となる。
有機農業と大地の発酵をテーマにした『いただきます2 ここは、発酵の楽園』。
自由教育をテーマにした『夢みる小学校』は、
第33回 日本映画批評家大賞 ドキュメンタリー部門を受賞。
全国で爆発的な上映が続いている。
公立学校の校長にファーカスした『夢みる校長先生』、
学校給食と持続可能な農業をテーマにした『夢みる給食』など
精力的な劇場公開が続いている。
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『夢みる小学校 完結編』
テストがない、通知表がない、先生がいない「夢みる小学校」。
日本の教育界を沸かせた劇場公開から3年。
あの小学生たちは夢みる中学生になりました。
イントロダクション
激動のAI時代に対応するため、2020年度から教育指導要領の主題が
「探求学習」に大きく舵を切りました。
30年前から「体験学習」を実践している先進的な学校があります。
宿題がない、テストがない、〝先生”がいない、「きのくに子どもの村学園」。
この学園に、ヒット映画「いただきます」シリーズのオオタヴィン監督が密着取材、
2022年に公開された『夢みる小学校』は、教育界で大きな話題となりました。
第33回日本映画批評家大賞を受賞、今なお全国で爆発的に上映が続いています。
『夢みる小学校』の撮影終了から3年、出演した小学生たちは中学3年生になりました。
新たに撮影した中学生パートを30分間追加・再編集した感涙の完全版の登場です。
夢みる中学生たちは、私たちの古い教育観を大きく変えてくれるでしょう。
ナレーションは、吉岡秀隆。エンディングテーマは、ザ・ブルーハーツの『夢』。
わくわくするシーンの連続、童心にかえったような初々しい感動。
全国で10万人が目撃した ”ミライの教育・ドキュメンタリー” いよいよ完結です。
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『夢みる給食』
「オーガニック給食」を夢みる市民、夢みる公務員、夢みる有機農家の活躍を描く ハッピードキュメンタリー
イントロダクション
小学校の平均体重は 6 年間でおよそ 2 倍になります。
増えた体重は、100%食べたもので作られています。
つまり小学生の身体の3分の1は給食でできているのですね。
ハーバード大学で医学と栄養学を学んだ国先端医療学会理事の満尾正医師は言います。
「オーガニック食材には豊富なミネラルが含まれた抗酸化力の高い食材です。
この給食で子どもたちの体温を上げ免疫力を維持することができます」
オーガニックは成長著しい子どもたちにこそ必要なのです。
いま、全国でどんどん「オーガニック給食」が広まっています。
本作では、千葉県いすみ市・木更津市、新潟県佐渡市、京都府亀岡市、東京都武蔵野市、
長野県松川町、鹿児島県薩摩川内市、岐阜県瑞穂市、福島県喜多方市で
オーガニック給食最前線の取材を敢行。
ナレーションは上野樹里、エンディングテーマはクラムボン『Re-ある鼓動』。
監督は『夢みる小学校』『いただきます』のオオタヴィン。
持続可能な社会のために、地域農業振興のために、子どもたちのミライのために。
夢みる市民、夢みる市長、夢みる公務員、夢みる農家たちの活躍を描く
ハッピードキュメンタリーの登場です!
2024年2月2日(金) アップリンク吉祥寺、ほか全国順次ロードショー
『夢みる小学校 完結編』予告編
公式サイト
Cast
堀真一郎(きのくに子どもの村学園学園長)、
茂木健一郎(脳科学者)、尾木直樹(教育評論家)、
辻信一(文化人類学者)、高橋源一郎(作家)
福田弘彦(伊那市立伊那小学校校長)、西郷孝彦(桜丘中学校前校長)
Staff
プロデューサー・監督・撮影:オオタ ヴィン
制作・配給:まほろばスタジオ
ナレーション:吉岡秀隆
エンディングテーマ:THE BLUE HEARTS『夢』
劇中音楽:川上ミネ(ピアニスト、作曲家)、VOJA (ゴスペル)
録音・整音:音響ハウス
2024年/日本/カラー/95 分/16:9
『夢みる給食』予告編
公式サイト
Cast
満尾正 (医学博士 米国先端医療学会理事) 渡邊昌 (医学博士)
太田洋 (千葉県 いすみ市長) 渡辺竜五 (新潟県 佐渡市長)
桂川孝裕 (京都府 亀岡市長) 宮下智博 (長野県 松川町 前町長)
鮫田晋 (いすみ市 農林課) 野村洋貴 (木更津市 農林水産課)
高木完治 (一財・武蔵野市給食・食育振興財団)
稲葉光國 (民間稲作研究所) 小林芳正 (熱塩加納町 農業指導員)
近藤立子 (主婦 千葉県 有機農家) 齋藤真一郎 (新潟県 有機農家) 吉田俊道 (長崎県 有機農家)
谷口たかひさ (環境活動家) 白川久美子 (鹿児島県 保育園園長) 加納大裕 (岐阜県 保育園園長)
Staff
プロデューサー・監督・撮影 : オオタ ヴィン
制作・配給:まほろばスタジオ
ナレーター:上野樹里
エンディングテーマ : クラムボン 「Re-ある鼓動」 劇中歌 : Yae 「花よ風よ」
制作・配給 : まほろばスタジオ
2024年/日本/カラー/77 分/16:9
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