オンラインのフランス映画祭、第14回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)、好評につき長編9作品を期間延長!
「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」(MyFFF)はオンライン上で行われるフランス映画祭。2023年1月〜2月にかけて実施した前回は全世界で1400万回以上の視聴回数を記録した。
2024年で第14回目を迎えるこの映画祭、今回は長編・短編・アニメーションなど全26作のうち、日本国内では23作が日本語字幕付きで配信される。DICE+ではこれらの作品を1月19日より公開する。
第14回MyFFFでは、ヨーロッパ、アジア各地の国際映画祭で評価されたアニメーション『イヌとイタリア人、お断り!』(アラン・ウゲット監督/2023年東京アニメアワードフェスティバル グランプリ受賞、2022年ヨーロッパ映画賞 最優秀アニメ―ション作品賞受賞、2022年アヌシー国際アニメーション映画祭 審査員賞、ガン財団配給賞受賞ほか)、フランス映画好きにはおなじみのヴァンサン・ラコスト、サンドリーヌ・キベルラン主演のクライムコメディ『緑の香水』(ニコラ・パリゼール監督/2022年カンヌ国際映画祭監督週間クロージング作品)、大人気のアナイス・ドゥムースティエが主演し、ベアトリス・ダル(『ベティ・ブルー』)がその存在感を見せつけるヘンリー・ジェイムスの小説を基にした異色作『ジャンングルのけもの』(パトリック・シハ監督/第73回ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品作品)や、2023年に逝去した映画監督ソフィー・フィリエールの初期の短編作品『女と犬』などの注目作がラインナップされている。
国内未公開のフランス映画の最新作を視聴するまたとないチャンスをどうぞお見逃しなく!
<配信スケジュール>
長編全9作品:1月19日~2025年2月19日(期間延長)
※有料会員の方はレンタルから無料で、非会員の方は250円で視聴可能です。
・スペアキー
・のら犬
・イヌとイタリア人、お断り!
・ジャングルのけもの
・緑の香水
・楽園
・北極星
・ふたりだけのロデオ
・ジャヌスとサムの酔っ払い道中
短編全14作品:1月19日~2月19日(期間終了)
※短編作品は完全無料でお楽しみいただけます。
・私に触れた手
・ジャンヌと七面鳥
・新凱旋門
・女と犬
・戦いとは終わりである
・フェアプレー
・カナダでの暮らし
・夏休み
・オアシス
・スピード
・ダンスの中に
・2匹は友だち
・ふたりは姉妹
・アトミック・チキン
第13回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル 開催概要
期間:2023年1月19日〜2月19日
料金:長編映画 – 会員:見放題、非会員:250円レンタル(料金は各配信サイトの規定による)/短編映画(60分以下)- 無料
■作品ラインナップ
▼長編 全9作品
『スペアキー』
フランス東部の町、ナンシー。低家賃住宅に暮らす15歳のフィフィことソフィーは、問題ばかりの家庭環境から逃げ出したいと思っている。夏の近づくある日、バカンスへと旅立つ旧友のジャドに出くわしたフィフィは、市内中心部にある彼女の広い家のスペアキーをこっそり拝借する。彼女がジャドの部屋で自由にくつろいでいると、ジャドの兄、ステファンが突如戻ってくる。ステファンはソフィーを追い出すことなく、避難所として自由に出入りすることを許す。ソフィーの思いがけない夏が始まる。
『のら犬』
村にやってきたことで二人の歪んだ関係のバランスが崩れていく。ドッグは恋に落ち、ミラレスは嫉妬に苛まれる。距離をおくことで互いに成長し、本当の自分を見つけられるのか…。
『イヌとイタリア人、お断り!』
20世紀初頭、北イタリアのウゲッテーラ。 ファシズムの台頭により貧しい生活を余儀なくされていたウゲット一家は、外国でのより良い生活を夢見ていた。一家の主ルイジは、愛する家族の運命を変えるために、アルプスの山々を越えてフランスで新しい生活を始めた…。孫である監督が時をさかのぼり、ルイジの人生と家族の歴史を振り返る。
『ジャングルのけもの』
25年間、謎の“出来事”を待ち受けて巨大なナイトクラブに出入りする一組の男女。1979年から2004年にかけて、ディスコからテクノクラブへと変遷するにつれ変化する愛と執着のストーリー。最終的にその “出来事”は形になるが、その姿は想像をはるかに超えた悲劇的なものであった。
『緑の香水』
コメディー・フランセーズの俳優が公演の真っ最中に毒殺される。現場を直接目撃した劇団員のマルタンは、警察にマークされるだけでなく、殺人を指示したであろう謎の組織「緑の香水」から命を狙われてしまう 。マルタンはバンドデシネのイラストレータ、クレールの助けを借りて、2人では「緑の香水」の計画を阻止しようとヨーロッパ中を駆け回り、謎を解明に乗り出す。
『楽園』
もうじき少年院から出られそうな17歳のジョー。判事が彼の出所を認めれば、晴れて自由の身となるのだが、そんな折、ウィリアムという新入りに出会う。彼に惹かれる気持ちと、自由を求める気持ちとの間でジョーの心は揺らぐ。彼が本当に求めているのは何からの自由なのか…。
『北極星』
人との交流とフランスでの過去の暮らしから距離をおき、北極海を航海している熟練の船長アヤット。しかし、妹のレイラが娘を出産したことを機に、姉妹の生活は一変する。家族の負の歴史と決別するために新たな一歩を踏み出す二人を北極星が導いていく。
『ふたりだけのロデオ』
ひと悶着の末、妻と別れたセルジュJr.は、9歳の娘リリーをトラックの助手席に乗せ、娘と二人で夢見ていた伝説のトラックレース大会「(ロデオ) が開かれるカナダ西部の町を目指し、大陸横断の旅に出る。道中、次第に不安の色を濃くする娘の視線を受けながら、セルジュは自分の行動の責任を痛感することになる。父と娘の関係の謎に迫る、辛く詩的なロードムービー。
『ジャヌスとサムの酔っ払い道中』
高校生活最後の日。卒業パーティにお酒を持っていくことになったジャヌスとサムは、お酒が原因で死んだジャヌスの父親の地下室を物色し目ぼしいボトルを探す。すると、そこに奇妙な装置を見つけて...。
▼短編 全14作品
『私に触れた手』
大人になったコリーヌは父親に頼まれ、実家の子供部屋で昔の品々を整理する。片付けをするうちにさまざまな思い出が蘇ってくるが、封印していた記憶の蓋が開き… 。
『ジャンヌと七面鳥』
13歳にしては子どもっぽいジャンヌ。庭に住んでいる七面鳥が唯一の友達で、頭の中で七面鳥と会話をしている。大人になることは自分を裏切ることだと七面鳥から繰り返し聞かされている。しかし、学校でロレーヌに出会ってから変わりたいと思うようになり、心が乱れる。七面鳥はそんな彼女を引きとめようとあらゆる手を使う。
『新凱旋門』
70近い壮大なパブリックアート作品に出会えるパリのラ・デファンス地区は、ヨーロッパ最大の野外美術館となっている。巨大な「赤い蜘蛛」の足元に座ると、なぜ今まで気づかなかったのか不思議に思えてくる。
『女と犬』
路上でお気に入りのゲームに興じる2人の若い女性。「どっちがいい?こっちか、それとも…?」
1990年代初頭に台頭した新世代の映画人によるフランス映画を象徴する短編作品。ユーモラスで独創性に溢れ、内面的でポエティックと、ソフィー・フィリエール監督のその後のスタイルを予感させる。
女優サンドリーヌ・キベルランの初期出演作のひとつでもある。
『戦いとは終わりである』
6月26日、マルセイユ。労働取引所はボクシングリングに姿を変える。観衆の声援を受け、「ボックス・マッシリア」所属のボクサーたちがリングに上がる。単なる打ち合いと侮ってはいけない。リング上では、より根源的で決定的なもう一つの闘いが繰り広げられている。
『フェアプレー』
承認欲求を募らせる少年、ひと山当てることに必死な労働者、キャリア終盤で、まだ現役だと自分に言い聞かせる上級管理職。競争社会から振り落とされそうな3人の生きざまを描く。
『カナダでの暮らし』
週末、サラはパートナーの10歳の娘エルミオーヌを連れて、両親の誕生日のお祝いに行く。しかし、少女の母親であるパートナーの不在が、周囲の疑問を招くこととなり…。
『夏休み』
孤独を求めるブランディーヌは、山の麓の小さなキャンプ場でひと夏を過ごすことに。しかし、喧噪、人ごみ、雨から逃れられずにいる。そんなとき、湖畔で新米ジャーナリストのエリオと出会う。
『オアシス』
思春期にさしかかっている双子のラファエルとレミ。片方は大きな障害を抱え大人への階段をのぼることができず、二人の関係が崩れていく。大自然の中で時が止まったかのような、最後の夏。
『スピード』
何につけても「スロウ」なジャン。不安症で、自分は社会生活に向いていないと考えている。一方、同居人のアレックスは「スピーディ」なタイプで、とにかく生活のペースが速く、空気力学とユーロダンスを信奉している。ある日、アレックスが「スピーディ」な友人ルーを家に招いたところ、ジャンが「スロウ」な友人キャロリーヌを連れてきて…。
『ダンスの中に』
ダンス、友情、グループ、ビートボックス、ムーヴメント、ヒップホップ、フリースタイル、サイファー。 さまざまなダンスが登場!
『2匹は友だち』
イモムシとオタマジャクシ。育った環境は異なるけれど2匹は友だち。
『ふたりは姉妹』
姉妹とは、深い絆を分かち合い、笑いを分かち合うもの。姉妹とは、愛に突き動かされるもの。ただ、この姉妹は少し様子が違うよう……そんな関係もアリだ。
『アトミック・チキン』
原子力発電所のふもとに設置された鶏小屋。次から次へとドタバタ、はちゃめちゃ、上へ下への大騒ぎ。