『愛にイナズマ』松岡茉優の兄が池松壮亮、弟が若葉竜也、父が佐藤浩市、そして彼が窪田正孝という見たいキャスティング!

『愛にイナズマ』松岡茉優の兄が池松壮亮、弟が若葉竜也、父が佐藤浩市、そして彼が窪田正孝という見たいキャスティング!

2023-10-23 17:52:00

『愛にイナズマ』は、現在問題作『月』が公開中の石井裕也監督のオリジナル脚本による最新作。

コロナ禍で様々な活動の自粛中に本作は書き上げられた。石井監督が「これは今やらないとダメだと思います」と北島直明プロデューサーに脚本を渡してから、異例の速さで準備が進められた。

脚本を最初に読んだ北島プロデューサーはこう語る。
「読んでみるとすこぶる面白く、同時にすごい熱量を感じました。初稿でしたが、“花子と正夫”と“どうしようもない家族”、この人たちに会いたい、と思わせる凄い脚本でした」

まず「花子と正夫」の物語はこう始まる。
松岡茉優演じる折村花子は、パナソニックの一眼レフビデオカメラを手放さない映画監督。家族の前から突然消えた母をテーマに自身の実話を映画にしようとし脚本を書き、絵コンテを作る毎日。そんな時、行きつけのバーで窪田正孝演じる舘正夫と出会う。

そして映画は、「どうしようもない家族の物語」へと移行する。その家族とは、花子の兄、誠一を池松壮亮、弟、雄二を若葉竜也、そして父を佐藤浩市という、高い人気と確かな実力を伴った演技巧者たちが演じる豪華家族だ。家族に欠けているのは、突然消えた母親の存在。その欠けた存在に花子の映画撮影の焦点が合わされていくのだった。

映画の時間は今とシンクロしており、皆がマスクをつけていた時期からマスクを外したアフターコロナの世界をリアルタイムで描いていく。

最近、初エッセイ集『ほんまつ』を著した松岡茉優は本作にこうコメントを寄せている。
「<選択肢の連続への疲労><正しさって何なのかわからない>世界の状況が変わる前から生きやすくはなかったのに、もっと大変になってしまった世の中で、勝ち上がってやるんだ、という花子の全身全霊を、私が止めてなるものかと挑みました。花子と同じく、みんなにめちゃめちゃ愛してもらって、出来上がった作品です。あなたに届きますように」

 

石井裕也 監督コメント



この映画の英語タイトルは ”Masked Hearts” です。
「マスクで覆われた心」という意味です。

コロナ禍になって3年、私たちはずっとマスクという仮面を被って生きてきました。
それが当たり前の世界だったのです。程度の差があったとしても、みんな本音や嘘をいくつもいくつも仮面の下に隠していたと思います。
それをひとつひとつひっぺがして、人が隠し持っている本当のものを見つめていくような、そんな映画を作りたいと思いました。
コロナ禍を経験したからこそ作れた、愛と希望に満ち溢れた映画になったと思います。
超豪華な俳優たちが時にマスクをし、時に素顔で、全篇いきいきと最高の芝居をしています。特に家族がみんなで集まるシーンは、一流の俳優たちの凄みに圧倒され、撮りながら笑い転げ、本当に幸せでした。

石井裕也
監督・脚本
1983年生まれ。埼玉県出身。
大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』(05)でPFFアワードグランプリを受賞。24歳でアジア・フィルム・アワード第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞。商業映画デビューとなった『川の底からこんにちは』(10)がベルリン国際映画祭に正式招待され、モントリオール・ファンタジア映画祭で最優秀作品賞、ブルーリボン監督賞を史上最年少で受賞した。

2013年の『舟を編む』では第37回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞。2017年の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』では、第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品され、その後、第9回TAMA映画賞にて最優秀作品賞の受賞を皮切りに、第39回ヨコハマ映画祭、第32回高崎映画祭、第30回日刊スポーツ映画大賞など多くの映画賞で作品賞や監督賞を受賞し、第91回キネマ旬報ベストテンでは、日本映画ベスト・テン第1位を獲得するなど国内の映画賞を席捲した。その他の主な監督作品に『ぼくたちの家族』(14)、『バンクーバーの朝日』(14)、『乱反射』(18)、『生きちゃった』(20)、『茜色に焼かれる』(21)、『アジアの天使』(21)。

 

ストーリー

26歳の折村花⼦(松岡茉優)は気合に満ちていた。幼い頃からの夢だった映画監督デビューが、⽬前に控えていたからだ。だが物事はそううまくはいかない。滞納した家賃は限界で、強制退去⼨前。花⼦の若い感性をあからさまにバカにし、業界の常識を押し付けてくる助監督からは露⾻なセクハラを受け怒り⼼頭だ。そんな時ふと⽴ち寄ったバーで、空気は読めないがやたら魅⼒的な舘正夫(窪⽥正孝)と運命的な出会いを果たし、ようやく⼈⽣が輝きだした⽮先……。卑劣で無責任なプロデューサーに騙され、花⼦は全てを失ってしまう。ギャラももらえず、⼤切な企画も奪われた。失意のどん底に突き落とされた花⼦を励ますように、正夫は問う。

「花⼦さんは、どうするんですか?映画諦めるんですか?」

「舐められたままで終われるか!負けませんよ、私は」

イナズマが轟く中、反撃を決意した花⼦が頼ったのは、10年以上⾳信不通の家族だった。妻に愛想を尽かされた⽗・治(佐藤浩市)、⼝だけがうまい⻑男・誠⼀(池松壮亮)、真⾯⽬ゆえにストレスを溜め込む次男・雄⼆(若葉⻯也)。そんなダメダメな家族が抱える“ある秘密”を暴き、⾃分にしか撮れない映画で世の中を⾒返してやる!と息巻く花⼦。突然現れた2⼈に⼾惑いながらも、 花⼦に協⼒し、カメラの前で少しずつ隠していた本⾳を⾒せ始める⽗と兄たち。修復不可能に思えたイビツな家族の物語は、思いもよらない⽅向に進んでいく。そして、“ある秘密”がもたらす真実にとめどなく涙が流れる……。



『愛にイナズマ』予告編


公式サイト

 

2023年10月27日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺、ほか全国順次ロードショー

2023年11月24日(金) アップリンク京都

 

Cast
松岡茉優 窪田正孝
池松壮亮 若葉竜也 / 仲野太賀 趣里 / 高良健吾
MEGUMI 三浦貴大 芹澤興人 笠原秀幸 / 鶴見辰吾  
北村有起哉 / 中野英雄 / 益岡 徹 
佐藤浩市

Staff
監督・脚本:石井裕也
主題歌:「ココロのままに」エレファントカシマシ (ポニーキャニオン) 
プロデューサー:北島直明 永井拓郎 中島裕作
音楽:渡邊 崇
製作:澤 桂一 長澤一史 太田和宏 竹内 力 エグゼクティブプロデューサー:飯沼伸之 
撮影:鍋島淳裕(JSC) 照明:かげつよし
録音:加藤大和 美術:渡辺大智 装飾:塚根 潤
ヘアメイク:豊川京子 衣装:宮本まさ江 編集:早野 亮 
視覚効果:若松みゆき 音響効果:柴崎憲治 助監督:塩崎竜朗 坂西未郁
制作担当:岡田真樹 プロダクションマネージャー:原田博志
製作委員会:日本テレビ放送網   HJホールディングス 東京テアトル RIKIプロジェクト
製作幹事:日本テレビ放送網
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
配給:東京テアトル

2023年/日本/2時間20分/カラー/シネマスコープ/5.1ch  

©2023「愛にイナズマ」製作委員会

ザ・感動のお勧め映画