『告白、あるいは完璧な弁護』衝撃の真実に一瞬たりとも目が離せない。最後の最後まで緊迫の心理戦に息が抜けない!

『告白、あるいは完璧な弁護』衝撃の真実に一瞬たりとも目が離せない。最後の最後まで緊迫の心理戦に息が抜けない!

2023-06-22 00:00:00

本作は、緻密なプロットと実力派俳優たちの徹底した準備と圧巻の演技によって、一瞬たりとも目が離せない極上のサスペンス・スリラーである。

密室のホテルで不倫相手が不審死を遂げ、事件の第一容疑者となったIT企業社長は、100%無罪を勝ち取る敏腕弁護士を雇い、潔白を主張する。事件の真相を探る中、過去に起きた一つの交通事故が浮上する。

監督は、『マリン・ボーイ』(2009)で麻薬をめぐる裏社会の人々の攻防をスリル満点に描いたユン・ジョンソク。原作は、スペインのオリオル・パウロ監督『インビジブル・ゲスト悪魔の証明』(2017)で、ジョンソク監督がそのストーリーとキャラクターに、国や文化を超えて誰もが共感できる普遍性を感じ、韓国的なシチュエーションで新たに映画化することを決意。登場人物の感情がうまく表れるように脚本を執筆し、原作と本作とでは、結末も異なる。

キャストは、IT企業社長ユ・ミンホには、ドラマ「ごめん、愛してる」など多くの作品で主演を務め、スリラー作品が初挑戦となるソ・ジソブ。弁護士ヤン・シネには、海外ドラマ「LOST」で世界的ブレイクを果たしたキム・ユンジン。ミンホの不倫相手キム・セヒには、ガールズグループ「AFTERSCHOOL」のメンバーで、俳優としても魅力を放つナナ。

ポルトガルの第42回ファンタスポルトでは、最優秀監督賞を受賞し、「予想外の展開で刺繍された素晴らしい脚本」「魅力的なひねりと優れた俳優が組み合わさって、ノワールの新しい傑作を作り上げた」「有機的な脚本で美しく実現した本作は、大きな緊張感を維持するスリラーである。観客は、最後の最後まで息を止めて没頭するだろう」などと評された。韓国では、興行収入ランキング初登場第1位を記録した。

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ユン・ジョンソク監督インタビュー

ーーこの映画は、どのようなお話ですか?

選択の岐路に立たされた主人公のジレンマから物語は始まります。そして、その選択を正当化するために間違った選択を繰り返し続ける。この映画は、そんな選択の犠牲になった弱者たちの連帯の物語です。

ーー以前、撮影の事前準備に長い期間を費やしたと話されていましたが、どのくらいの時間がかかり、どの部分に一番時間をかけましたか?

山荘、ホテルなど限られた空間の中で物語が展開することが多い作品です。正確な動線と台詞のために、俳優たちとリハーサルをたくさん行いました。小さな動きや表情まで多くの意見を現場で交わしました。そのおかげで、より効果的な撮影ができました。

ーーソ・ジソブが演じたユ・ミンホは、彼がこれまでに演じてきた役柄とは少し異なります。なぜ彼をキャスティングしたのですか?

ソ・ジソブが演じたユ・ミンホは、隠し事が多く、本編中でいくつもの顔を見せるストーリーが多い人物です。したがって観客は、彼を信頼すべきかどうか、映画を観ている間ずっと葛藤するでしょう。難しい役柄ですが、ソ・ジソブは、そのようなユ・ミンホのミステリアスな点をさらに強化してくれると確信し、オファーしました。それまで演じたことのないキャラクターだったので、彼も挑戦したかったようです。彼が演じたユ・ミンホは、本当に予測不可能で、より深みのあるキャラクターになりました。

ーー撮影期間中の面白いエピソードはありますか?

ソ・ジソブは、いつも撮影現場にキャンディバスケットを持って登場しました。スタッフにキャンディーを配って挨拶をすることで一日を始める「sweet guy」でした。 しかし、彼が演じたユ・ミンホは、正反対の甘くないキャラクターでした。そのため、彼本来の甘い男の姿から甘くない男のミンホという相反するキャラクターを演じるのは、俳優としてかなり高度な集中力が必要だったと思います。それでもソ・ジソブは、毎瞬間驚くほど集中し、正確な演技でキャラクターと状況を表現していました。

ーーキム・ユンジンが演じたヤン・シネ弁護士は、ストーリーテリングと緊張感を維持する上で非常に重要な人物です。どのようにしてキム・ユンジンをキャスティングしたのですか?

キム・ユンジンは、かけがえのない存在でした。他の作品でも専門的な職業の役柄を完璧に演じていました。 そして、今作でも、犯罪スリラーというジャンルでストーリーテリングをリードする弁護士という難しい役でしたが、最高の演技力を見せてくれました。 彼女の繊細な視線と微妙なセリフを追っていると、映画のストーリーにさらに集中してしまいます。 それは彼女の持つ、かけがえのない俳優としての力のおかげです。

ーーソ・ジソブとキム・ユンジンの息がぴったりでした。 撮影期間中、お二人とはどのように過ごされましたか?

お互いに意見を交換し、議論しながらキャラクターを作り上げていきました。細かいセリフのトーンや表情の微妙な違いにも様々な感情を込められるように、事前のリハーサルに多くの時間を費やしました。現場ではその努力が実を結んだと思います。

ーーナナは、どのような点でこの重要な役柄にキャスティングされたのですか?

ナナは、強烈なイメージを持ちながら、そのすべてがベールに包まれているような神秘性を与える俳優だと思っています。 そのような彼女の印象がキム・セヒというキャラクターを演じるのに最適だと考えました。 実際、ナナはキム・セヒを完璧に演じてくれました。抑制された動きと台詞の運びをみると、ナナが備えている俳優としての基本がいかにしっかりしているかがわかると思います。

ーーチェ・グァンイルについて「私が探していたヨンソクだった」と仰っていますが、キャスティングする際に重視した点はありますか?

彼と初めて会った際にヨンソクのキャラクターについて話し合い、確信しました。チェ・グァンイルは、落ち着いた雰囲気の中に、熱い溶岩を含んでいるようなパワーを持った俳優に見えました。 彼は、ヨンソクの日常的な姿から豹変する激しい感情のところまで、とても細かく演じ分けてくれました。表現できる感情が本当に幅広い俳優です。最後に決まった役でしたが、チェ・グァンイルに出会えたのは、本当に嬉しい瞬間でした。

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ユン・ジョンソク監督プロフィール

韓国初の海上犯罪スリラー『マリン・ボーイ』(2009)で長編監督デビュー。最新監督作となる本作では、第42回ファンタスポルト(ポルト国際映画祭)監督週間部門最優秀監督賞を受賞したほか、名だたる映画祭に招待されるなど世界的に注目を集めている。

 

ストーリー

IT企業社長ユ・ミンホ(ソ・ジソブ)の不倫相手キム・セヒ(ナナ)が密室のホテルで殺された。事件の第一容疑者となったミンホは潔白を主張し、100%無罪を勝ち取る敏腕弁護士ヤン・シネ(キム・ユンジン)を雇い事件の真相を探り出す―。そこで以前に起きた一つの交通事故がセヒの殺人に関係しているかもしれないと告白し、事件の再検証がはじまっていくが…。錯綜する2つの事件と目撃者。その真実は誰のためのものなのか。欲望に隠された<衝撃の真実>に辿り着いたとき、切ない「痛み」があなたを襲う。

 

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『告白、あるいは完璧な弁護』予告編

公式サイト

2023年6月23日(金) シネマート新宿、シネスイッチ銀座、グランドシネマサンシャイン池袋、YEBISU GARDEN CINEMA 、シネマート心斎橋、アップリンク京都 他 全国順次ロードショー


『告白、あるいは完璧な弁護』
出演:ソ・ジソブ、キム・ユンジン、ナナ(AFTERSCHOOL)、チェ・グァンイル
監督・脚本:ユン・ジョンソク『マリン・ボーイ』 
製作:リアライズピクチャーズ『王になった男』『神と共に 第一章:罪と罰』、
『神と共に 第二章:因と縁』
配給:シンカ 
宣伝:フラッグ 
提供:シンカ、フラッグ、エスピーオー
2022/韓国/105分/DCP/スコープサイズ/カラー/5.1ch/字幕: HTO MEDIA/原題:자백

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