『To Leslie トゥ・レスリー』『ベター・コール・ソウル』『ワンダ』ファン必見の映画!
『To Leslie トゥ・レスリー』、アメリカ映画としては100万ドル以下の低予算、19日間という撮影期間、2020年のコロナ禍にアメリカの南部の設定だがロス・アンジェルスで撮影され、質感を重視し35ミリフィルムで撮影され、その演技が絶賛されているアンドレア・ライズボロー主演のインディペンデント映画を気に入る観客は誰だろうか。
(1)『ブレイキング・バッド』のスピンオフ『ベター・コール・ソウル』のファン。
監督のマイケル・モリスは『ベター・コール・ソウル』のシーズン4、5、6で監督を務め、シーズン6ではエグゼクティブ・プロデューサーを務め高い評価を得た。また本作の編集は、同じく『ベター・コール・ソウル』の編集者クリス・マッカレブが務める。
(2)バーバラ・ローデン監督『ワンダ』を好きな人。
モリス監督はこう言う。
「私は誰かを裁くのではなく、共感する映画を作りたかった。バーバラ・ローデン監督の『ワンダ』という素晴らしい映画があります。彼女が1970年代に撮った唯一の映画です。アンドレアにその話をしたんだ。彼女は "私の大好きな映画よ "と言ってくれた。『ワンダ』が『トゥ・レスリー』を作る一つの指針となるレンズとなり、私にとっては、この映画を作ることを確信した時だった」
(3)人生は思い通りにいかないなと思っている時、映画を見て気分をポジティブにさせたい人。
ライズボローは本作で主演を務めエグゼクティブ・プロデユーサーも務めている。なぜプロデューサーも務めたかをこう語っている。
「とにかく脚本が、素晴らしかったのです。私たちはみんなレスリーの立場になったり、レスリーの周りの人の立場になったり、両方の視点から見たりすることができます。自分の大切な人たちを失望させ、そのことに自分自身が恥ずかしく思い、そして、それを健康的ではない方法で乗り越えることに、私たちはみんな共感できるのです。レスリーの場合はそれがアルコールですが。誰もがそうした負の状況に陥ることがあります。レスリーは誰もが共感できる人間です。彼女は活気に満ち、楽しく、野生的で享楽的で、素晴らしい人物ですが、私たちが作りあげたこの世界で生きることは難しいと感じていますし、私たち皆も同じように感じているのです」
マイケル・モリス監督
マイケル・モリス
MICHAEL MORRIS
監督
1974年、英ロンドン出身。Netflix「ベター・コール・ソール」の最終シーズンで製作総指揮/監督を務め、「13の理由」、「ハウス オブ カード 野望の階段」などの重厚で良質なドラマで数多くのエピソードを手掛ける。また、AppleTV+で2019年から配信され、第4シーズンの制作が決定しているドラマ「フォー・オール・マンカインド」でも複数のエピソードで監督を務めている。本作が長編映画デビューとなる。
ストーリー
テキサス州西部のシングルマザー、レスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに高額当選するが数年後にはアルコールに使い果たしてしまい、失意のどん底に陥る。6年後、行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシー(アリソン・ジャネイ)とダッチ(スティーブン・ルート)のもとへ向かうが、やはり酒に溺れ呆れられてしまう。そんな中、スウィーニー(マーク・マロン)という孤独なモーテル従業員との出会いをきっかけに、後悔だらけの過去を見つめ直し、母親に失望した息子のためにも、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしはじめる。
『To Leslie トゥ・レスリー』予告編
公式サイト
2023年6月23日(金) アップリンク吉祥寺、ほか全国順次ロードショー
監督:マイケル・モリス
出演:アンドレア・ライズボロー(『オブリビオン』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、マーク・マロン(「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」)、オーウェン・ティーグ(『フロッグ』『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』)、アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『LOU ルー』)
2022/英語/119分/シネスコ/カラー/5.1ch/原題:To Leslie/日本語字幕:松浦 美奈
配給:KADOKAWA
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