『エリック・クラプトン アクロス24ナイツ』未発表曲13曲!ブルース、ロック、オーケストラで彩られた珠玉のクラプトンが4Kで蘇る
これまで数々のフィルムに記録されてきたエリック・クラプトンの歴代の公演の中から、30数年を経た今、ベストパフォーマンスを選び抜いて編集、4Kで作り上げたのが本作だ。
本拠地とするロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで1990年1月18日から2月10日まで行われた18回のライヴ・シリーズは、4人編成からホーンセクションの入った13人編成、オーケストラとの共演まで、日ごと様々な趣向が繰り広げられ、記念碑的なものとして人々の記憶に残った。さらに翌91年の2月5日からスタートした同会場での公演では、4人編成、ホーン無しの9人編成、彼の敬愛するアルバート・コリンズやバディ・ガイらをゲストに招いたブルース・ナイト、マイケル・ケイメン指揮のナショナル・フィルハーモニー・オーケストラを配した夜など、多彩なステージを織り交ぜながら、3月9日のフィナーレまで24回もの記録的な連続公演を達成。本作は、全42回の公演のうち、厳選されたパフォーマンスだけを、全曲歌詞字幕付、4Kで蘇らせた。
監督は、音楽ライヴ映像を最も得意とし、レディオヘッド、ビヨーク、ペット・ショップ・ボーイズなど世界中のアーティストたちのライヴ映像、2022年には宇多田ヒカルのライヴ映像も手掛けたデヴィッド・バーナード。
本作に収録された全17曲のうち、「いとしのレイラ」をモチーフにしたオーケストラによるプロローグを含めると、なんと13曲もの楽曲が、これまで30数年に渡って世界中のファンが待ち望んでいた未発表音源となる。
『クロスロード・ギター・フェスティヴァル2019』
一方、本作と共に話題となったのはクラプトン主催『クロスロード・ギター・フェスティヴァル2019』。
エリック・クラプトンが、自身も薬物依存症とアルコール依存症の治療を乗り越えた経験から設立した中毒患者救済施設 “クロスロード・センター” のためのベネフィット・コンサートとして主催する〈クロスロード・ギター・フェスティヴァル〉。
その5回目にして最後の開催とされる〈クロスロード・ギター・フェスティヴァル2019〉は、2019年9月20、21日にテキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで開催されたコンサートのこと。ロック、ブルース、カントリー、ラテン、ソウル、ジャズ、フュージョン等、様々なジャンルの曲が、主宰のエリック・クラプトン、今年1月に急逝したジェフ・ベック他、ジョン・メイヤー、デレク・トラックス、トム・ミッシュなど、最高峰のギタリストたちによって演奏された。
『クロスロード・ギター・フェスティヴァル2019』は、海外アーティストのコンサート映像を映画館で上映するシリーズ「Screen The Live」の第1弾として、アップリンク吉祥寺でも5月26日から2週間限定で上映中。好評につき、6月15日まで引き続き、追加上映が決定している(詳細はアップリンク吉祥寺ホームページ参照)。
『クロスロード・ギター・フェスティヴァル2019』劇場予告
海外アーティスト初〈日本武道館100回公演達成〉!
さらに、クラプトンはこの春、伝説を生んだ。
2023年4月15日から計6回行われた日本武道館公演では、21日に海外アーティスト初の「日本武道館100公演」を達成したという。クラプトンのギターを全く知らない人にでも、この凄さは想像がつくだろう。もはや超人だ。
名ギタリストかつロック界のレジェンドとして君臨する、エリック・クラプトン。私生活のさまざまな苦難を乗り越え、磨き上げられた彼のパフォーマンスは、年齢を重ねるにつれてますます人間らしい魅力に溢れ、内側から突き上げるパワー漲り、そのカリスマの閃光で重苦しい空気を一気に炸裂させてゆくようだ。生ける伝説、4Kの美しい映像でこの目にしっかりと焼き付けておきたい。
エリック・クラプトン
史上最も重要で影響力のあるギタリストの一人とされる。ローリング・ストーン誌の「史上最高のギタリスト100人」で、ジミ・ヘンドリックスに次いで2位。1945年イギリス、サーレー州リプリー生まれ。幼い頃から独学でギターを身につけ、63年にヤードバーズに加入。66年にジャック・ブルース(b)、ジンジャー・ベイカー(dr)とクリームを結成。69年にはスティーヴ・ウィンウッドらとブラインド・フェイスを結成。70年に初のソロ・アルバム制作をはさみ、続いてデレク&ザ・ドミノスを結成し、歴史的名盤『レイラ』を世に送り出した。74年、アルバム『461 オーシャン・ブールヴァード』を発表。当時はまだほとんど知られていなかったボブ・マーリィの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」をカバーして全米1位に送り込んだ。77年、「ワンダフル・トゥナイト」収録の『スローハンド』を発表。89年のアルバム『ジャーニーマン』収録の「バッド・ラヴ」によって、個人として初のグラミー賞を獲得。92年、息子を失った悲しみから立ち直る過程で書かれた「ティアーズ・イン・ヘヴン」を映画『ラッシュ』のサウンドトラックとして発表。この曲を含めて新旧の代表的作品を演奏した『MTVアンプラグド』がアルバム化され、驚異的なヒットを記録(日本では120万枚)、6つのグラミーを獲得。97年、映画『フェノミナン』のために吹き込んだ「チェンジ・ザ・ワールド」が世界的ヒット。第39回グラミー賞で年間最優秀レコードに選ばれる。99年の『ベスト』は日本だけで200万枚という大ヒット。2000年、3回目となるロックの殿堂入り(過去ヤードバーズ、クリームとして)。2023年外国人アーティストとして初めて100回目の武道館公演を果たす。
デヴィッド・バーナード
監督
音楽のライヴ映像を得意とし、このジャンルにおけるイギリスの第一人者。
『エリック・クラプトン/ロックダウン・セッションズ』、レディオヘッド『イン・レインボウ』、ビヨーク『atロイヤル・オペラ・ハウス』、ペット・ショップ・ボーイズ『インナー・サンクタム』、アリス・クーパー『ブルタリー・ライブ』、ゴリラズ『ライブ・イン・マンチェスター』(グラミー賞ノミネート)、他に、ニック・ケイヴ、ダイアナ・クラール、ユーリズミックス、ニュー・オーダー、ワン・ダイレクション、ポール・ウェラー、ルチアーノ・パヴァロッティ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スパイス・ガールズ、トラヴィス、ハリー・コック・ジュニア、パルプ、ダイドなど数多くの名作ライヴ映像を作ってきた。2022年には宇多田ヒカルのHikaru Utada Live Sessions from Air Studiosを手がけている。
ソングズ SONGS
1 前奏
2 Crossroads クロスロード
3 I Shot The Sheriff アイ・ショット・ザ・シェリフ
4 White Room ホワイト・ルーム
5 Knocking on Heaven’s Door 天国への扉
6 Lay Down Sally レイ・ダウン・サリー
7 All Your Love オール・ユア・ラヴ
8 Black Cat Bone ブラック・キャット・ボーン
9 My Time After A While マイ・タイム・アフター・ア・ホワイル
10 Edge of Darkness エッジ・オブ・ダークネス
11 Holy Mother ホリー・マザー
12 Tearing Us Apart ティアリング・アス・アパート
13 Cocaine コカイン
14 Wonderful Tonight ワンダフル・トゥナイト
15 A Remark You made ア・リマーク・ユー・メイド
16 Layla いとしのレイラ
17 Sunshine of Your Love サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ
『エリック・クラプトン アクロス24ナイツ』予告編
公式サイト
2023年6月9日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、109シネマズプレミアム新宿、アップリンク吉祥寺、ほか全国順次ロードショー
2023年6月23日(金) アップリンク京都
出演:エリック・クラプトン
マイケル・ケイメン、フィル・コリンズ、アルバート・コリンズ、バディ・ガイ他
監督:デヴィッド・バーナード
プロデューサー:ピーター・ウォースリー
編集:マシュー・ロングフェロー
音響プロデューサー&ミキサー:サイモン・クリミー
スーパーバイジング・プロデユーサー:マーティン・デイクル
エグゼクティブ・プロデューサー:マイケル・イートン
原題:Eric Clapton - Across 24 Nights
2023年/115分/1.83:1/ドルビー・アトモス(一部劇場にて)/イギリス/字幕(歌詞全訳):小泉真祐
配給:オンリー・ハーツ
©️2023 Bushbranch Studios Ltd