『Be Here Now』1週間限定公開!数々のインディーズ映画祭で注目を浴びてきた新星・西本達哉監督の初長編映画

『Be Here Now』1週間限定公開!数々のインディーズ映画祭で注目を浴びてきた新星・西本達哉監督の初長編映画

2023-05-03 14:20:00

『Be Here Now』は、友人の葬式に帰るお金がなく、自分に好意を寄せている女性に金をせびって帰郷する大人になれないダメ男の物語。
その友人の死因はクマに襲われたのだという。

2019年沖縄国際映画祭U-25の部門でグランプリを受賞するなど注目を浴びてきた⻄本達哉監督はこう本作を語る。
「出会ったり別れたりすることが大人になっても下手くそな人たちを描きたいと思いました。登場人物たちはみな愚かな人間たちですが、観ていただいた人に観る前より1ミリでも軽い気持ちになってもらえたら幸いです」。

等身大の登場人物たちが取る行動はリアルなのかシリアスなのか、そこから醸し出されるのはコメディなのか。

中江裕司監督は、以下のようなコメントを寄せた。
「笑いは泣きより難しい。笑わせようとすれば逃げてしまう。西本監督は日本では希有なコメディが撮れる。セリフは独特で面白いし、的確なサイズ、正確なテンポ、素早い動作、ちょっとエッチな描写まで、近い将来、大娯楽監督になる。すでにその才能は映画のあちこちに散らばっている」

アップリンク吉祥寺での1週間の限定公開、映画を観た後、1ミリでも軽い気持ちになりに来てはいかがだろうか。

 

西本達哉 監督インタビュー


――普段撮影に使用するカメラや、映像の好み・こだわりについてお聞かせください。

使用するカメラは、予算や撮るものによってまちまちです。主張の激しい画よりかは、作為が透けすぎないようなオーソドックスな撮り方が好きです。
今作ではほとんどの画をフィックスで撮りました。


――本作で使用したカメラ/そのカメラを選んだ理由についてお聞かせください。

本作ではBMPCC 6Kを使用しました。
このカメラを選んだ理由の最も大きなところは予算です。低予算の現場では本当によく出会うカメラで、より高価なカメラにも引けをとらないルックを実現してくれる優れものです。もちろんクセもあるし、もっと他のカメラも使いたいとは思いますが。特に日中のロケシーンではとても豊かな色を出してくれているなと感じました。


――本作はどのように撮影を行ったのでしょうか? 現場の状況や撮影スタッフや俳優とのやり取りについてお聞かせください。

半分ぐらいを長野ロケで撮ったのですが、スタッフや俳優と寝食を共にしながら作りました。合宿みたいで、シンプルに人生のイベントとして楽しかったです。予算も人手も足りない小さな現場でしたが、スタッフや俳優が楽しみながら(僕にはそう見えた!)参加してくれたおかげで、かなりハッピーな現場ではあったと思います。毎朝、脚本やセリフを変更して迷惑をかけたことは謝りたいです。

――現場でディレクションをするうえで普段心がけていること、苦労していることなどはありますか?

あまり上手いこと言ってモチベーションを上げてもらったりとかができないので、ありがとうございますと多めに言うようにしています。早めに現場に入って動線を考えることも大事にしています。「もっと自然な感じでお願いします」を具体で説明することがいつも大変に思います。

西本達哉
監督・脚本家
1994年生まれ、兵庫県出身。一橋大学社会学部卒、映画美学校フィクションコース20期高等科修了。処女作『ナナちゃん、Oh mein Gottしよ♡』がゆうばり国際ファンタスティック映画2018オフシアター部門に入選、沖縄国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー2019でグランプリを受賞。

 

ストーリー

女性とクマをめぐる、大人になれない男のお話。
女性にだらしがなく、うだつが上がらない生活をおくる大学院生の大村。
ある日、旧友の訃報が届き地元へ戻る。
大村は懐かしい顔ぶれと時間を過ごすうちに、自らの生き方を見つめ直すことになるのだが……

 

『Be here now』予告編


公式サイト


2023年5月5日(金) アップリンク吉祥寺、ほか全国順次ロードショー


監督・脚本:西本達哉

出演:
北垣優和 川野美怜 藤井千帆
米川幸リオン 小夏いっこ 田中美晴
伊藤ももこ 四柳智惟 櫻井保幸 石川大樹 進藤チヨ
斎藤さらら 万田邦敏

脚本:牛島礼音 撮影:小濱匠 照明:永原大裕 録音・整音:林欣茹 
制作:鹿島遼太 小林徳行 助監督:牛島礼音 古市あきほ
編集:陳詩婷 音楽:陳思誠 スチール:鎌田輝恵
製作:Film X 配給・宣伝:ポルトレ

2020年/日本/89分/カラー/16:9/DCP

©️Film X

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