『もう、歩けない男』四肢麻痺になった男が再び人生を歩み始めるまでの姿を描いた『ブレイキング・バッド』アーロン・ポール主演の実話

『もう、歩けない男』四肢麻痺になった男が再び人生を歩み始めるまでの姿を描いた『ブレイキング・バッド』アーロン・ポール主演の実話

2023-02-22 12:57:00

仕事では部長へと昇進し、プライベートでは一目惚れした女性を射止めて婚約までしていた主人公アダム。順風満帆な人生を歩み始めていた彼に、突然の悲劇が襲い掛かる。酔っぱらった勢いで池に飛び込んだ結果、脊髄を損傷し四肢麻痺となってしまうのだ。『もう、歩けない男』は、障害を抱え自暴自棄になりながらも、周囲に支えられながらどん底から這い上がった実在の人物をモデルにしたヒューマンドラマだ。

主演は、Netflixドラマシリーズ『ブレイキング・バッド』のジェシー・ピンクマン役で一躍注目を浴びたアーロン・ポール。監督は、人気テレビシリーズ『マッドメン』の複数のエピソードで監督を担当し、批評家から称賛を受けたマイケル・アッペンダールが務める。

もし、手に入れていた幸せを全て失ってしまったら。アダムは四肢麻痺になったことで手足を思い通りに動かせなくなり、当然仕事をすることもできず、さらには恋人からの連絡も途絶えてしまう。突然不自由な生活を送ることになってしまった自分を受け入れることができず、家族の手助けさえも無下にしてしまうアダムの姿に、周囲の人間は居たたまれない気持ちをあらわにする。

そんな彼を変えたのは、ロシア出身の敏腕ホームヘルパーだった。彼女はアダムに挑戦する姿勢や生きることへの希望を見せるだけでなく、「身体の不自由」と「心の不自由」について説く。「身体の不自由」は仕方のないことだが、「心の不自由」は厄介なものであると。そして、人間は毎朝目覚める度に、起きて人生を生きるのか、はたまた寝床から動かずに死んでいくのかを選択しなければならないとも言うのだった。ホームヘルパーやリハビリ施設の仲間たちの言葉に突き動かされ、アダムはもう一度人生に向き合い始めていく。

障害を抱える人の気持ちを想像し、自分に置き換えて受け止めることは簡単ではないかもしれない。しかし、苦しみながらも一人の人間として自分の人生に向き合っていくアダムの姿には、多くの人にとって学べることや得られるものがあるのではないだろうか。

 

マイケル・アッペンダール監督プロフィール

2009年にジェイミー・アン・オールマン主演のショートフィルム『A Hundred & Forty-Six Questions』で脚本、監督、製作を務める。2008年以降、AMCのドラマ『マッドメン』の11話分のエピソードで監督を務め、批評家の称賛を受けた。2011年と2012年に、FOXの『Glee』とFXの『アメリカン・ホラー・ストーリー』のスタッフに加わり、前者で2エピソード、後者で3エピソードの監督を担当。2013年、四肢麻痺となったセールスマンを描いた『Grounded』(旧作品名『Quad』)で長編映画監督としてデビュー。後に『原題:Adam』と改題され、2020年に公開された。また、FXで放送されているマーベルのテレビシリーズ『Legion』の第1シーズンで共同製作者兼監督を務めた。

 

ストーリー

保険会社の営業マン、アダム。仕事では出世を果たし、一目惚れした女性と付き合い始め、婚約。立派な一軒家を購入するなど順風満帆な日々を過ごしていた。新居祝いパーティー中、酔っぱらった勢いで池に頭から飛び込んだアダムは脊髄を損傷し、障がいを負ってしまう。休職を余儀なくされ、彼女からの連絡も途絶えたアダムは何もかもを失った悲しみから自暴自棄になっていく。そんな中、リハビリ施設の仲間や敏腕ホームヘルパーとの出会いから、障がいに関係なく、幸せを掴むためには努力が必要だと気づいていく・・・。

 

予告編

 

公式サイト

2月23日(木・祝) シネマート新宿、アップリンク吉祥寺アップリンク京都ほか全国公開

監督:マイケル・アッペンダール
脚本:マイク・ヤング、マイケル・バーク、ロビン・ファイト、ブレット・ジョンソン
出演:アーロン・ポール、レナ・オリン、セリア・ウェストン、マイケル・ウェストン、シャノン・ルシオ、ポール・ウォルター・ハウザー、トム・サイズモア、トム・ベレンジャー

2020年/アメリカ/100分/カラー/原題:ADAM

字幕翻訳:伊原奈津子
配給:イオンエンターテイメント

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