JR、ウクライナで作品発表『TIME』の表紙に
ストリートアーティストのJRは、ウクライナのリヴィウへ訪れ、街の中央広場でウクライナの少女ヴァレリアの巨大な写真を展示し、『TIME』誌(3.28/4.4合併号）の表紙を飾った。
写真の中の5歳の少女はヴァレリアといい、彼女のポートレートは地元の写真家アルテム・ユルチェンコによって撮影された。ユルチェンコはポーランドとの国境近くに滞在し、ウクライナ難民の撮影に明け暮れていた。彼はJRと連絡を取り合い、ヴァレリアの写真を送ったとき、JRは何か特別なものを手に入れたと感じたという。この少女は国境を越えてポーランドに入国したばかりで、彼女のほがらかな笑顔は、ウクライナの闘いを象徴する美しいもだったという。
リヴィウの中央広場には、何百人もの人々が集まり、ヴァレリアのイメージを展開するのを手伝った。一瞬にして彼女の顔が浮かび上がり、JRのメッセージが明確になった。映像の中では、JRがヴァレリアさんやその母親とビデオチャットで話し、今回のことを説明している様子も映し出されている。"ウクライナの上空を飛んでいる人たちに、君のように守るべき人たちがいることを思い知らせてやるんだ "と彼は彼女に言った。
『TIME』のカバーストーリーでは、ヴァレリアと彼女の母親タイシアは、3月9日に、ウクライナ中央部にあるヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の故郷、クリヴィイ・リから逃亡した。彼らは現在、タイシアの姉、甥、母親とともにポーランドで生活を始めている。多くの家族と同様、ウクライナに残ったヴァレリアの父と兄とは離ればなれになってしまった。ウクライナ当局によると、すでに120人以上の子どもたちが亡くなっているこの戦争で、彼らのような話はたくさんあるという。
Google Map リヴィウ
JRのInstagram プロジェクトのプロセスがわかる動画
