Indiewireが選ぶ!21世紀フランス映画ベスト35
アメリカの映画情報サイト“Indiewire”は、フランス映画が世界の映画界に与えた影響や重要性を以下のように述べ、21世紀に特に影響を及ぼした作品ベスト35を発表しました。
21世紀最高のフランス映画は、フランスが映画にとって光と同じくらい重要である理由を教えてくれる。
21世紀最高のフランス映画と言っても、この22年間はヌーヴェルヴァーグ時代のような創造的な豊饒さはないように見えるが、すぐに思い浮かぶタイトルがいくつかある。セリーヌ・シアマ、フランソワ・オゾン、ブリュノ・デュモン、ジュリア・デュクールノーはいずれも、即座に名作と呼ばれるような見事な作品を生み出している。
以下のリストには、オーストリアのミヒャエル・ハネケ、イランのアッバス・キアロスタミ、アメリカのジュリアン・シュナーベルも登場するが、フランス映画かそうでないかは、単にフランス語の使用を基準としているからである。
フランスという国は、映画というメディアにとって最も重要な指針のひとつであり続けている。リュミエール兄弟のパイオニア時代から、映画の可能性への理解を広げた革命的なヌーヴェルヴァーグ、そして毎年世界映画祭を主催し、劇場体験を断固として守り続けるフランスは、常に映画を前進させると同時に、私たちが映画を愛するそもそもの理由を再認識させてくれる。20世紀の映画界にこれほど貢献した国はなく、また21世紀においても、映画の誠実さと可能性を保持するためにこれほど貢献した国はないだろう。
手に汗握るスリラー、度肝を抜く3D実験映画から、パルムドール受賞作に至るまで、21世紀のフランス映画ベスト35をここに紹介しよう。
- 『35杯のラムショット』 (2008) 監督クレール・ドニ
- 『愛、アムール』 (2012) 監督ミヒャエル・ハネケ
- ★『燃ゆる女の肖像』 (2019) 監督セリーヌ・シアマ
- ★『ホーリーモーターズ』 (2012) 監督レオス・カラックス
- 『トスカーナの贋作』 (2010) 監督アッバス・キアロスタミ
- 『預言者』(2009) 監督ジャック・オーディアール
- 『アメリ』 (2001) 監督ジャン=ピエール・ジュネ
- 『トムボーイ』(2011) 監督セリーヌ・シアマ
- 『隠された記憶』 (2005) 監督ミヒャエル・ハネケ
- 『最強のふたり』(2011) 監督エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
- 『唇を閉ざせ』 (2006) 監督ギョーム・カネ
- 『潜水服は蝶の夢を見る』(2007) 監督ジュリアン・シュナーベル
- 『あの頃エッフェル塔の下で』(2015) 監督アルノー・デプレシャン
- 『クリスマス・ストーリー』(2008) 監督アルノー・デプレシャン
- 『グッバイ・ファーストラブ』(2011) 監督ミア・ハンセン=ラブ
- 『エデン』 (2014) 監督ミア・ハンセン=ラブ
- 『夏時間の庭』(2008) 監督オリヴィエ・アサイヤス
- 『未来よ こんにちは』(2016) 監督ミア・ハンセン=ラブ
- 『5月の後』(2012) 監督オリヴィエ・アサイヤス
- 『パリ20区、僕たちのクラス』 (2008) 監督ローラン・カンテ
- 『プティ・カンカン』 (2014) 監督ブルーノ・デュモン
- 『スイミングプール』(2003) 監督フランソワ・オゾン
- 『失くした体』 (2019) 監督ジェレミー・クラパン
- 『チタン』(2021) 監督ジュリア・デュクルノー
- 『ガールフッド』(2014) 監督セリーヌ・シアマ
- 『湖の見知らぬ男』 (2013) 監督アラン・ギロディ
- 『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』(2007) 監督オリヴィエ・ダアン
- ★『顔たち、ところどころ』(2017) 監督アニエス・ヴァルダ
- 『メゾン ある娼館の記憶』(2011) 監督ベルトラン・ボネロ
- 『17歳にもなると』(2016) 監督アンドレ・テシネ
- 『真夜中のピアニスト』(2005) 監督ジャック・オーディアール
- 『神々と男たち』(2010) 監督グザヴィエ・ボーヴォワ
- 『列車に乗った男』(2002) 監督パトリス・ルコント
- “La Sapienza”(サピエンツァ)(2014) 監督ウジェーヌ・グリーン
- 『さらば、愛の言葉よ』(2014) 監督ジャンリュック・ゴダール
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