『デュアル』オリジナル《人間》VS クローン《複製》生存をかけた両者の争いを描いた衝撃のSFスリラー

『デュアル』オリジナル《人間》VS クローン《複製》生存をかけた両者の争いを描いた衝撃のSFスリラー

2022-10-06 14:31:00

クローンが社会の中で受け入れられている世界。本作は、そんなそう遠くない未来に現実となり得るような世界が舞台。

主演のサラ役は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネビュラ役、『ジュマンジ』シリーズのルビー役でもお馴染みのカレン・ギラン。来年には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目も控えており、今人気急上昇中の注目女優である。クローンとの決闘に挑むサラを鍛え上げるトレーナー役は、『ニード・フォー・スピード』や『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポールが演じる。サンダンス映画祭などでも上映された衝撃のSFスリラーが、全国のスクリーンにやってくる。

サラはある日、まれな病であると診断され、余命が長くないことを告げられる。そこで医師に提案されるのが「リプレイスメント(継承者)」のサービスだった。リプレイスメントとは、間もなく死を迎える者が、遺族を癒すために自らのクローンを作り出すというプログラムである。サラはリプレイスメントを利用しクローンを作るが、病が完治するという思いもよらぬ展開となる。この世界において、オリジナルと呼ばれる人間とその人間のクローンが共存することは法律で禁止されており、クローンが生存意欲をみせた場合には両者による決闘裁判が行われる。サラは、クローンを排除し、自分自身が生き残るためにトレーナーの下で準備を始める。

本作において、ダブルと呼ばれるクローンは決して懐疑的な目で見られることはない。むしろ、社会の中に完璧に溶け込んでいる。医者も当たり前のようにリプレイスメントを提案し、遺族や恋人が本人以上にダブルと良好な関係を築くこともある。これがいずれ現実になるかどうかは知る由もないが、一見平和かと思えば非常に残酷な世界にようにも思えてならない。しかし、ほんの少しずつでも『デュアル』の世界に近づいていると考えるのも間違ってはいないのだろう。物語の最後に、サラはどうなるのか。この映画の結末は、私たちの世界がたどり着く結末のうちの一つなのかもしれない。

 

ストーリー

同棲中の恋人ピーターとはマンネリ気味。父は亡くなり、過保護な母は毎日連絡をして来る。そんな平凡な毎日を過ごすサラだったが、ある日突然悲劇が訪れる。密かに体を蝕んでいた病魔により、余命が残り僅かだというのだ。茫然自失となるサラに、医師から「リプレイスメント(継承者)」のカタログが手渡される。それは、間もなく死を迎える者が、遺族を癒すために自らのクローンを作り出すというプログラム。サラは「リプレイスメント」を決断し、残された時間をクローンとの引継ぎに充てる。目の前でピーターや母と親しくなっていくクローンの姿に寂しさを覚える中、サラの病が奇跡的に完治したという報せが入る―。

 

ライリー・ステアンズ監督

1986年6月29日、アメリカ・テキサス州生まれ。『ザ・アート・オブ・セルフディフェンス』(2019)、『フォルツ』(2014)などで知られる監督・脚本家である。

 

予告編

 

公式サイト

10⽉7⽇(金) アップリンク京都ほか全国公開

監督・脚本:ライリー・ステアンズ
撮影:マイケル・ラーゲン 編集:サラ・ベス・シャピロ
製作:ネイト・ボロティン、アラム・ターツァキアン、リー・キム、ライリー・ステアンズ、ニック・スパイサー、マキシム・コットレイ
出演:カレン・ギラン(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュマンジ』シリーズ)、アーロン・ポール、ビューラ・コアレ、テオ・ジェームズ

2022年/アメリカ/英語/95分/ビスタ/5.1ch/原題:Dual

字幕:金澤壮子
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム

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