ベネチア映画祭の「金獅子賞」にエドワード・スノーデンのドキュメンタリー『シチズンフォー スノーデンの暴露』を監督したローライ・ポイトラスの写真家ナン・ゴールディンを捕らえたドキュメンタリー『All the Beauty and the Bloodshed』が受賞。
『All the Beauty and the Bloodshed』写真家としてのナン・ゴールディンの活動と、2017年から彼女が活動を始めた「P.A.I.N.」というプロジェクトを捉えている。「P.A.I.N.」は、米国で深刻な中毒問題を引き起こしたオピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」の製造元、米製薬大手パーデュー・ファーマ社の 創業一族のサックラー家を抗議の対象としている。
『P.A.I.N.』のホームページにはこう書かれている。
「PAINは、50万人のアメリカ人の依存症と死から利益を得てきた製薬会社をターゲットに、現在進行中の麻薬戦争の危機に対処しています。私たちは反オピオイドではなく、反ビッグファーマなのです」
サックラー家は、グッゲンハイム美術館などに多額の寄付をしていることで有名だが、美術館サイドは今後の寄付のモス仕込みを断っている。
以下、作品のクリップは、グッゲンハイム美術館での「P.A.I.N.」のデモンストレーション風景。