ヘルツォーク最新作、雲仙岳で亡くなったクラフト夫妻を描いた作品シェフィールド映画祭で上映

ヴェルナー・ヘルツォーク監督の最新作がイギリスのシェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭(6/23-28 )でワールドプレミア上映される。

『The Fire Within: Requiem for Katia and Maurice Krafft』(内なる炎:カティアとモーリス・クラフトへのレクイエム)
1991年6月3日、日本の雲仙岳から高温のガスと岩石が噴出した。この雲に飲み込まれた43人の中に、科学者であり映画監督であるモーリス・クラフトとカティア・クラフトがいた。彼らが残した200時間を超える映像は、数十年にわたる彼らの仕事から生まれたものであり、ヘルツォークはこの残された撮影記録を編集して作品を作り上げた。1977年の『La Soufrière』から2016年の『Into the Inferno』まで、ヘルツォークはこの激しい自然現象に長く魅了されており、彼の深い個人的なナレーションは、科学と純粋な映画的イメージの追求に命を捧げた2人への追悼にふさわしい。

シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭サイト

2019年製作の『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』 は現在岩波ホールで上映中。

初期作品の特集『ヘルツォークは80歳になる』が6月17日よりアップリンク吉祥寺にて上映される。