カンヌで河瀬直美監督日本の#MeeToo運動をVariety誌に語る

国際オリンピック委員会、東京オリンピック委員会、木下グループの委嘱により製作された『東京2020オリンピック SIDE:A』がカンヌ国際映画祭クラシックス部門で上映された。
河瀬直美監督はVireity誌の独占インタビューに答えた。
(以下のテキストは一部抜粋、河瀬監督の言葉は英語のテキストから日本語に翻訳したものです)

──映画があなたを選んだのでしょうか?それとも、あなたが選んだのでしょうか?

国際オリンピック委員会が私を雇ったのです。私はIOCから選ばれた、あるいは指名されたのです。IOCは、世界的に活躍できる、ある種の作家的な映画製作者を求めていたのです。カンヌ映画祭のティエリー・フレモーが意思決定に大きく関与しています。

──家庭や家族など、いわゆる「女性」をテーマにした作品を多く制作してきた監督として、現在の日本映画界で起きている「#MeToo」運動をどのように捉えていますか?

日本の映画界では、振り子が揺れています。議論は非常にエモーショナルになってきています。しかし、往々にして、現在の情勢は非常に白黒はっきりしていて、女性対男性、二極化しています。

もちろん、日本の映画界には見直すべきこと、変えなければならないことがたくさんあります。女性がリーダー的な立場や役員になることが必要です。映画祭や制作会社でも。多様性が必要なのです。

また、女性だからといって、ある考え方を期待され、男性だからこうでなければならない、ああでなければならない、ということはありません。このような思考の二極化は問題です。人間に戻り、お互いに話し合うことができればと思います。

参考元サイトVriety