『ヒンド・ラジャブの声』ベン・ハニア監督、ヒンド・ラジャブさんの死をめぐるイスラエル軍の捜査を「広報活動」と批判

『ヒンド・ラジャブの声』のカウテール・ベン・ハニア監督が、5歳のパレスチナ人少女ヒンド・ラジャブさんの死亡をめぐるイスラエル軍による捜査を批判した。ベン・ハニア監督は、捜査開始までに2年以上を要したことを疑問視し、独立した機関による捜査と正義を求めている。

ベン・ハニア監督は、イスラエル軍による捜査開始を「広報活動」だと示唆し、「今必要なのは広報活動ではない。必要なのは、ヒンドと、ガザでのジェノサイドのすべての犠牲者に対する、独立した機関による正義だ」と訴えた。ヒンドさんをめぐっては、2024年1月にイスラエル軍が家族の乗った車と救助に向かった救急車に発砲し、車内にいた6人と救急隊員2人が死亡したとされており、イスラエル軍は兵士らの行動について捜査を開始した。

ベン・ハニア監督は、これまでに独立した調査や衛星画像、弾道分析などの証拠が存在し、ヒンドさん自身が助けを求めた際の声もあったと指摘している。母親のウェサム・ハマダさんも捜査開始の遅れを疑問視し、独立した捜査を求めている。『ヒンド・ラジャブの声』は、ヒンドさんと15歳のいとこライアン・ハマダさんが2024年1月に助けを求めた際の音声をもとに制作され、ヴェネチア国際映画祭で審査員大賞を受賞したほか、アカデミー賞と英国アカデミー賞(BAFTA)にもノミネートされた。

参照:The Hollywood Reporter