ソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長兼CEOは映画館関係者向けイベントのシネマコンで講演し、映画館の長期的な持続性のために劇場独占上映期間(いわゆる上映ウィンドウ)の延長や料金の見直しなどを求めた。観客動員の回復が遅れる中、興行側の対応が課題として浮上している。ロスマンは、コロナ禍以降に興行収入が回復傾向にある一方で、観客数は依然としてコロナ前を下回っていると指摘した。
その上で、上映ウィンドウの維持・延長や、上映前広告の削減、チケット価格の引き下げを含む改善策を提示した。とりわけ価格面については「最も困難な課題」としつつも、映画鑑賞の手頃さを回復する必要性を強調した。上映ウィンドウをめぐってはスタジオと映画館の間で対立が続いてきたが、近年は一定の歩み寄りも見られる。
ユニバーサルが主力作品に45日間の独占劇場公開期間を導入したことについて、ロスマンは前向きな動きと評価した。興行収入は2019年以来で最も良い水準にあるとされるが、観客数の減少は依然として業界全体の課題である。講演ではこうした提案に対し、会場からは一定の拍手が起きた。同イベントではソニー幹部も登壇し、『ジュマンジ』新作や『スパイダーマン』シリーズなどの大型作品群が紹介されたほか、山崎貴監督のハリウッドデビュー作『グランドギア』が2028年2月18日に公開されることが発表された。
参照:Deadline