香港フィルマート、来場者増で活況 AIと新興市場が焦点

香港で開催された第30回香港国際映画・テレビマーケット(FilMart 2026)は、パンデミック前の活気を取り戻した大規模な商談イベントとなり、53の国・地域から約8,000人、38カ国から790以上の出展者が参加した。アジアコンテンツへの需要拡大を背景に、新興国を含む多様なプレイヤーが集結し、国際的な連携の重要性が改めて示された。

今年の最大のテーマはAIで、制作現場への実装が進む一方、映画監督ピーター・チャンは「商業映画はAIに置き換えられる可能性がある」と指摘し、業界に警鐘を鳴らした。中国市場は世界第2位の規模を維持するが、韓国コンテンツ規制は継続しており、国際流通には依然として課題が残る。

また、制作費の上昇や視聴者層の変化を受けて国際共同制作が活発化。さらに、中国発の短尺縦型コンテンツ「マイクロドラマ」は海外展開が進み、新たな成長分野として注目を集めた。東南アジア勢の存在感も高まり、地域コンテンツへの関心が一層強まっている。

一方、欧州からの参加者減少や中国語コンテンツの比重増加など、市場構造の変化も顕在化。FilMartはアジア主導の色彩を強めつつ、新たな局面を迎えている。

参照:Variety