映画『I Swear』をめぐる現実 BAFTA式典で示されたトゥレット症候群への理解

英国アカデミー賞(BAFTA)の司会を務めたアラン・カミングは今月22日、式典中にトゥレット症候群の啓発活動家であるジョン・デイビッドソンによる発声が複数回起きたことを受け、観客に対して理解への感謝を述べた。

BAFTAノミネート作品であり、トゥレット症候群と共に生きる人物の姿を描いた映画『I Swear』の着想のもととなったデイビッドソンは、25歳のときにトゥレット症候群と診断され、12歳頃からチックや突発的な声や言葉が出る症状を抱えてきた。
式典中には、BAFTA会長サラ・プットの冒頭スピーチや、最優秀子ども・ファミリー映画賞を受賞した『Boong』の監督らが登壇した場面など、複数回の発声が起こった。
これを受け、カミングは観客に対し、作品中でも描かれたように、こうした発声はトゥレット症候群の症状の一部であり、本人の意思によるものではないと説明し、観客の理解に感謝の意を表した。
式後半では、デイビッドソンは自らの判断で会場を離れており、主催者側から退場を求められたわけではないという。

式に先立ち、トゥレット症候群の当事者や家族の支援・研究を行う団体であるTourettes Action(トゥレット・アクション)のCEOのエマ・マクナリー は、「『I Swear』はトゥレット症候群の当事者だけでなく、これまで関心のなかった人々からも大きな反響を集めており、社会的な注目を喚起している」と語るとともに、当事者にとってより理解のある社会へ向かうことへの期待を示している。

参照:Variety