ソニー・ピクチャーズが、中国系動画プラットフォーム「Seedance 2.0」をめぐるAI生成著作権侵害問題で抗議に加わった。
主要スタジオとしてはディズニー、パラマウント、ワーナー・ブラザース、ネットフリックスに続き5社目となり、AI規制と国際的著作権執行の課題が改めて可視化されている。
水曜日に送付された差し止め要求書において、ソニーはByteDance(バイトダンス)に対し、『ブレイキング・バッド』や『スパイダーバース』シリーズを含む同社の重要な知的財産を、「Seedance 2.0」のAI学習データから直ちに削除するよう求めた。
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの法務責任者ジル・ラトナーは「Seedance 2.0の出力内容が極めて悪質であり、公開時点で著作権保護のための明確なガードレールが存在しなかったことを踏まえると、侵害は故意と結論づけざるを得ない」と書面で述べた。
「Seedance 2.0」によるAI生成映像は先週からSNS上で拡散され、ユーザーがスーパーヒーロー同士の戦闘シーンを作成したり、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ストレンジャー・シングス』の別エンディングを生成したりする事例が確認されている。
これに対し、これまで抗議を行った5社を代表するMotion Picture Associationは、2月12日に最初の公式声明を発表し、侵害行為の即時停止を求めている。一方、中国企業を相手取る訴訟では、ハーグ条約に基づく送達に18〜24カ月かかる可能性があるとされ、AI規制と著作権保護をめぐる国際的な執行の難しさが浮き彫りになっている。
参照:Variety