台湾映画産業、ベルリンEFMで市場展開を強化 広がる国際的プレゼンス 

2026年のベルリン国際映画祭において、台湾の公式セレクションは、庄榮佐監督による短編『Tutti』がジェネレーションKplus部門に選出された1本に限られた。一方、併設されるヨーロピアン・フィルム・マーケット(EFM)では、完成作と開発中企画が多数提示され、台湾映画がジャンル横断的な多彩なラインナップによって確かな存在感を示している。

EFMでの取り組みを主導したのは台湾クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー(TAICCA)である。台湾パビリオンや「台湾スポットライト・ピッチング・セッション」を通じ、制作会社と国際的な出資者・配給関係者が直接交差する接点を創出した。Flash Forward Entertainment、GrX Studio、Pegasus Entertainmentといった制作会社が参加し、アクション、SF、ホラー、ロマンス、BLなど幅広いジャンルの作品を紹介した。ラインナップには、台湾国内で成功を収めたアクション映画『A Dance With Rainbows』や、白色テロ期の記憶をVRで描く『The Island of Shells』、国際共同製作によるボディホラー企画『Lotus Feet』などが含まれる。

TAICCAの董事長である王瑞霞は、EFMを台湾コンテンツが世界と関係を築く「入口」と位置づけ、国際共同製作と投資への積極姿勢を語った。映画祭の評価軸とは異なる回路で、台湾映画が持続可能な国際展開を模索している現実が、今回のEFMでは具体的に示されたといえるだろう。

参照:Variety