南カリフォルニア大学(USC)の最新調査によると、2025年の全米興行収入トップ100作品における女性監督の割合はわずか8.1%に留まり、前年の13.4%から大幅に下落しました。この数字は数年前の水準への逆行を意味しており、スタジオ別ではパラマウントやワーナー・ブラザースらが女性監督の起用ゼロという結果に終わっています。調査を主導したスミス博士は、批評家スコアに男女差がないことから「起用減は作品の質によるものではない」と断言しました。
こうした逆風の中でも、エマ・タミ監督の『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』がホラー映画として記録的なヒットを記録したほか、日本出身のHIKARI監督が『Rental Family』でランクインするなど、個別の躍進は見られました。しかし、業界全体としては「一部のスター監督の成功が全体の雇用拡大に繋がっていない」という構造的課題が浮き彫りになっており、2026年以降の映画界の多様性確保に向けた姿勢が改めて問われています。
参照:THE WRAP