イスラエルとイランの諜報戦を描いたテレビシリーズ『テヘラン』が、来週Apple TVで配信を再開する。本作は2023年にすでに制作を終えていたが、配信が約2年遅れていた。延期の理由について、配信元は公式な説明を行っていない。同作はイスラエルの公共放送局Kan 11との共同制作である。
この動きは、現在のイスラエルのエンターテインメント業界が直面する困難を象徴する事例の一つといえる。2023年10月7日以降、イスラエルを取り巻く国際的な議論や緊張の高まりは、映画やテレビ産業にも影響を及ぼしている。こうした状況は、先月エルサレムで初開催された業界イベント「エルサレム・セッションズ」でも主要な議題となった。
同イベントでは、イスラエル発のテレビ作品が海外市場で展開される際の環境変化が議論された。イスラエルのテレビ業界はこれまで、『HOMELAND』や『イン・トリートメント』など、海外で成功した作品を生み出してきた。また、『ファウダ』や『シュティセル家の人々』のように、配信サービスを通じて国際的評価を得た作品もある。
一方で、業界関係者からは、近年こうした海外展開が以前ほど順調ではないとの指摘が出ている。さらに、公共放送KANの運営をめぐる政府との対立や、映画助成制度を巡る問題など、国内政策が産業に与える影響も課題として挙げられている。
参照:Variety