2025年IDAドキュメンタリー賞発表、『The Tale of Silyan』が長編賞と撮影賞を獲得

第41回IDAドキュメンタリー賞が12月6日、ロサンゼルス・アスレチック・クラブで開催され、世界85カ国、550本以上の応募作品の中から今年の受賞作が発表された。長編ドキュメンタリー賞は、ナショナルジオグラフィック製作の『The Tale of Silyan』が受賞し、撮影賞との2部門を獲得した。同作は、北マケドニアの農村を舞台に、孤独な男と傷ついた白いコウノトリとの交流を通して、人と自然の結びつきを描くドキュメンタリー。監督は、『ハニーランド 永遠の谷』(2019年)でアカデミー賞国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたタマラ・コテフスカが務めている。

Netflixの『Apocalypse in the Tropics』は脚本賞とプロダクション賞を受賞した。監督賞は『Seeds』を手がけたブリタニー・シャインが受賞し、ケヴィン・マクドナルド監督の『One to One: John & Yoko』が音楽ドキュメンタリー賞を受賞した。

シリーズ作品では、フランス作品『99』がキュレーテッド・シリーズ賞、PBS製作の『Citizen Nation』がエピソード・シリーズ賞を受賞した。短編ドキュメンタリー賞は『Looking for a Donkey』、編集賞は『WTO/99』、音響デザイン賞は『Only on Earth』、オリジナル音楽賞は『The Sorcerer』がそれぞれ受賞している。

特別賞では、ジュリー・ゴールドマンがキャリア功労賞、Impact Partnersがパイオニア賞、ブリタニー・シャインが新人賞に選ばれた。学生作品を対象とするデイヴィッド・L・ウォルパー賞は『What a day, what a life』、ABC News VideoSource賞は『Deaf President Now!』、ペア・ローレンツ賞は『River of Grass』が受賞した。

参照:IndieWire