ミュージック・ボックス・シアター、2026年に歴史的拡張 ミネアポリスの老舗ハイツ劇場を取得

シカゴの名門映画館ミュージック・ボックス・シアターが、2026年に大規模な拡張を行うことが明らかになった。1929年開館の同館は、自施設の拡張に加え、ミネアポリスの老舗映画館ハイツ・シアターの運営を引き継ぐ。ハイツ・シアターは1926年開館で、「セレブレーション・オブ・シネマ」や『ホワイト・クリスマス』と『Holiday Inn』の年末年始上映で親しまれてきた地域の名所だ。

運営は短期間の移行期間を経て2026年に引き継がれる予定で、同館は1月2日から一時閉館し、1月9日にジム・ジャームッシュ監督作『Father Mother Sister Brother』で再オープンする。2026年からは深夜上映、子ども向けマチネ、生オルガン伴奏付きのサイレント映画など、プログラムが拡大される。

また2026年夏から始まる改修では、ミュージック・ボックスに100席規模の第三スクリーンが新設される。同館は現在、約700席の本館と、1991年開館・2013年改装の70席スクリーンを備えている。

この動きは、同館が2026年4月に開催される「Beyond Fest Chicago」の新拠点に決定したことに続くもので、同地域の映画文化拡大に向け存在感を強めている。

参照:IndieWire