ベルリン国際映画祭の産業部門であるヨーロピアンフィルムマーケットは、2026年2月12〜18日の開催に合わせ、アヌシー国際アニメーション映画祭と提携し、新企画「アニメーション・デイズ」を立ち上げる。プログラムは2月12〜14日の3日間にわたり、アニメーション制作者、スタジオ、プロデューサー、バイヤー、出資者、IP横断パートナーを対象に、ピッチセッション、ワークショップ、ケーススタディ、キュレーション企画、ネットワーキングを展開する。アヌシーと関連マーケットのMIFAは、「Annecy Animation Showcase EFM」として、2026年後半に完成予定の制作途中作品を選定し、バイヤーや映画祭プログラマー向けに紹介する。
また、市場では映画・アニメーション・ゲームなど複数メディア間の協業を促す新企画「EFM Beyond」も導入される。中心となるのは、IPを複数メディアに展開することで収益源を拡大する方法など、実践的なワークショップである。今年のイノベーション企画を基盤としたもので、最新制作技術を紹介する「EFM Innovation Hub」も2026年に再び設置される予定だ。
加えて、後期資金調達段階の国際ジャンル作品を紹介する「フロンティア・フォーカス」、学生向けの「ベルリナーレ・フィルム・スクール・サミット」、アジア映画のポストプロダクションを扱う「ファー・イースト・イン・プログレス」、テレビ作品に特化した「ベルリナーレ・シリーズ・マーケット」など、多彩なプログラムが予定されている。ドキュメンタリー分野では「DocSalon」が継続し、修復作品やアーカイブ資料を扱う「アーカイブ・マーケット」も開催される。またカンファレンス・プログラムでは、講演、マスタークラス、パネルディスカッションが4日間にわたり行われる予定だ。