サウジアラビア・ジッダで来月開幕する第4回レッドシー国際映画祭が、アラブ地域最大のフィルムマーケット「レッドシー・スーク」の業界向けプログラムを発表した。レッドシー・スークは、12月6日から10日に開催され、45か国以上から160社超が出展。前回比20%増のブース数となり、その規模をさらに拡大する。
今年は、Netflix、Amazon、Disney など主要プラットフォームの幹部に加え、映画監督シェリーン・デイビスら業界のキーパーソンが参加。映画祭の主力セッション「Souk Talks」では、AI、共同製作、配信市場、サウジアラビアの観客動向など、現在のスクリーン産業を形作るテーマについて議論が行われる。
さらに今年は、Amazon Studios やトルコ文化観光省、文化開発基金などが独自に業界セッションを企画する新制度を導入し、各地域の取り組みや新プロジェクトを紹介する機会が設けられた。若手育成プログラム「Souk Talents」も拡充され、映画批評、短編開発、監督支援など四つの分野に分かれたワークショップやメンタリングを提供する。
期間中には、アフリカ、アジア、アラブ世界のストーリーを紹介する40の映画・TV企画を集めたプロジェクト・マーケットも開催。これらの取り組みを通じ、地域と国際市場の橋渡し役としての役割を一段と強める構えだ。スークの全プログラムは、映画祭本部近くに設けられた特設会場で行われる予定。
参照:Variety