アメリカン・シネマテーク、歴史的ウェストウッド・ビレッジ・シアターの運営を担当へ

ロサンゼルスの非営利団体アメリカン・シネマテークが、1931年創設の歴史的映画館「ウェストウッド・ビレッジ・シアター」の運営を担うことになった。同館は昨年、ジェイソン・ライトマン率いる30名の映画監督集団「ビレッジ・ディレクターズ・サークル」が取得しており、今回のパートナーシップ契約によってアメリカン・シネマテークが運営と番組編成を行う。

現在は2,500万ドル規模の資金調達キャンペーンが進行中で、劇場は多目的な上映・イベント施設として全面改装される予定だ。工事は来年開始され、2027年の再オープンを目指している。

再開後は、監督や出演者らによるライブディスカッション付き特別上映や、映画賞シーズンのイベント、新作劇場公開、特集上映など多様な企画を実施。さらに、Beyond Fest、Bleak Week、This Is Not a Fiction、Ultra Cinematheque 70 といったアメリカン・シネマテークの既存シリーズも同館で開催される予定だ。また、新作映画のワールドプレミアの会場としても活用される。

ライトマンは「ビレッジ・シアターは大聖堂のような存在で、その伝統を受け継ぎたい」と述べ、アメリカン・シネマテーク側も「歴史ある会場に新たな活気を吹き込み、文化拠点として発展させる」と意欲を示している。

参照:IndieWire