第38回ヨーロッパ映画賞の主要部門ノミネーションがスペイン・セビリアで発表され、ノルウェー・フランス合作の『Sentimental Value』が最多の5部門で候補に選ばれた。続いて、スペイン・フランス合作の『Sirāt』が4部門、ドイツ作品『Sound of Falling』とフランス・イラン・ルクセンブルク合作の『It Was Just an Accident』がそれぞれ3部門でノミネートされている。受賞者は1月17日にドイツ・ベルリンで行われる授賞式で発表される予定だ。
監督賞にはヨルゴス・ランティモス(『Bugonia』)、オリバー・ラクセ(『Sirāt』)、ジャファール・パナヒ(『It Was Just an Accident』)、マーシャ・シリンスキー(『Sound of Falling』)、ヨアキム・トリアー(『Sentimental Value』)が名を連ねた。俳優賞にはマッツ・ミケルセン(『The Last Viking』)、ステラン・スカルスガルド(『Sentimental Value』)、セルジ・ロペス(『Sirāt』)、女優賞にはレナーテ・ラインスヴェ(『Sentimental Value』)、ヴィッキー・クリープス(『Love Me Tender』)らがノミネートされた。
また、初長編監督に贈られるディスカバリー賞には『Little Trouble Girls』や『My Father’s Shadow』など6作品が選ばれ、ヤングオーディエンス賞には『Arco』や『I Accidentally Wrote a Book』など3作品が候補に挙がった。
今回のノミネーションは、ヨーロッパ映画界における注目作と新たな才能を広く紹介する機会となり、授賞式に向けた期待が高まっている。
参照:Variety