第38回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが11月5日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、最高賞の東京グランプリ／東京都知事賞にアンマリー・ジャシル監督の『パレスチナ36』が選ばれた。
同作は1936年、英国委任統治時代のパレスチナを舞台に、アラブ人たちがユダヤ人入植者や英国の植民地支配に反発して起こした反乱を描く。
監督・脚本を務めたジャシル監督は授賞式を前に帰国しており、ビデオメッセージで受賞の喜びを伝えた。
最優秀女優賞は中川龍太郎監督『恒星の向こう側』に出演した福地桃子と河瀨直美が受賞。最優秀男優賞は『春の木』のワン・チュアンジュンに贈られた。
審査員特別賞はリティ・パン監督の『私たちは森の果実』、最優秀監督賞はアレッシオ・リゴ・デ・リーギ＆マッテオ・ゾッピス（『裏か表か？』）とチャン・リュル（『春の木』）が受賞した。
最優秀芸術貢献賞はテオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督の『マザー』、観客賞は坂下雄一郎監督の『金髪』が選ばれた。
コンペティション部門には、108の国と地域から1970本の応募があり、最終的に15作品が選出された。
参照：東京国際映画祭公式サイト