パオロ・ソレンティーノ監督の最新作『La Grazia』 が、8月27日夜にリド島の最大スクリーン Sala Grande にて世界上映されるオープニング作品として発表された。主演のトニ・セルヴィッロとアンナ・フェルゼッティは慣例的なキャスティングでありながら、物語の深みを増していると評される。
それに続くコンペ部門では、ギレルモ・デル・トロ『Frankenstein』、ヨルゴス・ランティモス『Bugonia』、ジム・ジャームッシュ『Father Mother Sister Brother』、ノア・バームバック『Jay Kelly』、ベニー・サフディ『The Smashing Machine』 など、国際映画界の重鎮による注目作が集結。Netflix、A24、MUBI といった主要ストリーミング/配信企業も主要作品に関与し、映画祭は国際的な注目を集めている。
また、アウト・オブ・コンペ部門では細田守監督の『果てしなきスカーレット』が上映され、日本アニメの表現力と普遍性が世界に示されることになる。その他、より実験的で前衛的な作品が集まりるOrizzonti(地平線)部門でも日本作品の姿が見られるなど、日本勢の参加も見逃せない。
今年のヴェネチアは、まさに「世界の映画作家が競い合い、日本からも多様な作品が届く祭典」として、観客・批評家・業界関係者すべての期待を集める一大イベントとなるに違いない。
参照:SCREEN DAILY