アカデミー賞を主催する米国映画芸術科学アカデミーは、2025年に開催される第98回アカデミー賞に向けた新たな規定とスケジュールを発表した。今回の変更点には、映画業界の未来を見据えた重要なルール改正が数多く含まれている。
最大の変更点のひとつは、アカデミー会員が各部門で投票するためには、その部門のすべてのノミネート作品を視聴していなければならないという新ルール。この制度は、より公平で情報に基づいた審査を促すものとされる。
生成AIなどデジタルルールの使用に関するガイドラインも明文化された。AIの使用は作品の評価において有利にも不利にもならないが、人間の創造的貢献度が評価の中心となるとなるとした。
また新たに「キャスティング賞」が追加される。この賞では、「ベイクオフ」とよばれるイベントで5分間の紹介映像の上映とキャスティング担当者によるプレゼンテーションを実施し、その内容を受けてノミネート作品を選定する。
アカデミー賞授賞式は2026年3月に開催される。
参照:Variety